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米国株が大幅高、パウエル議長証言受け-国債利回り急上昇

2日の米株式相場は大幅高。パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)はこの日、米経済は利上げに耐えるのに十分な力強さで拡大しているとの認識を示すとともに、緩和縮小に慎重に臨む姿勢を明確にした。

  • 米国株は大幅高、パウエル議長発言で安心感
  • 米国債は大幅反落、10年債利回り1.89%に上昇
  • ドル指数が上げ失う、株高で-対円ではドル上昇
  • NY原油は110ドル突破、商品全般に供給懸念強まる
  • NY金先物は反落、パウエル議長が利上げ支持表明

  S&P500種株価指数は構成銘柄の90%余りが上昇。中でも金融や素材関連の上げが目立った。パウエル議長は下院金融委員会での証言で「慎重に事を進める」と述べた。また、市場の大方の予想に沿う0.25ポイントの利上げを支持するとし、年内に「一連の利上げ」を実施することを否定しなかった。

  S&P500種は前日比1.9%高の4386.54。ダウ工業株30種平均は596.40ドル(1.8%)高の33891.35ドル。ナスダック総合指数は1.6%上昇。

  米国債は短期債を中心に大幅反落。ニューヨーク時間午後4時15分現在、10年債利回りは17ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.89%。2年債と10年債の利回り差は縮小し、2020年以降で初めて32bpを割り込む場面があった。

  ロバートソン・スティーブンス・ウェルス・マネジメントのマネジングディレクター、ジャネット・ガレッティ氏は、パウエル議長が「データに依存し機敏に対応すると再び強調したことは特筆に値する」とコメント。「これが数週間前であればインフレに対し非常に積極的なアプローチを意味していたかもしれないが、今となっては経済成長関連データを引き続き注視することを意味する公算が非常に大きい」と述べた。

  外国為替市場ではドル指数が小幅低下。早い時間には0.4%上昇する場面もあったが、パウエル議長証言後の株上昇を背景に上げを失った。ドルは逃避先通貨に対しては上昇した。 

  主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.1%低下。ニューヨーク時間午後4時15分現在、ドルは対円で0.5%高の1ドル=115円52銭。ユーロは対ドルでほぼ変わらずの1ユーロ=1.1123ドル。

  ニューヨーク原油先物相場は大幅続伸。商品相場全般での供給懸念が重しとなった。関係者によれば中国政府高官は、ウクライナとロシアの衝突から生じる混乱を巡る懸念を踏まえ、エネルギーや商品の供給確保を優先するよう命じた。また、タンカー会社の多くは対ロシア制裁を警戒し、原油などロシア産商品の輸送を拒んでいる。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物4月限は、前日比7.19ドル(7%)高の1バレル=110.60ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント5月限は、7.96ドル高の112.93ドルで終えた。

  ニューヨーク金先物相場は反落。米金融当局はなおも利上げでインフレに対処する構えだとパウエル議長が表明し、リスク選好の流れが強まった。

  ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物4月限は、前日比1.1%安の1オンス=1922.30ドルで終了。早い取引時間帯には、金スポット相場がわずか1分で17ドル余り下げる場面があった。

原題:Stocks Stage Rally After Powell’s Policy Signals: Markets Wrap(抜粋)

Treasuries Tumble as Stocks Gain; Fed Hike Premium Ramps Back Up(抜粋)

USD Dips as Shares Rally After Fed Chair Comments: Inside G-10(抜粋)

Commodities Hit New Highs as Traders Shun Russian Purchases (3)(抜粋)

Gold Declines as Powell Backs Rate Hikes to Fight Inflation(抜粋)

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