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セントルイス連銀総裁、米金融緩和策の「迅速な引き揚げ」呼び掛け

更新日時
  • 利上げとバランスシート縮小遂行しなければ信頼性損なわれるリスク
  • 米国は高水準のインフレ下で別なショックに影響受けやすい状態

米セントルイス連銀のブラード総裁は「金融緩和策の迅速な引き揚げ」を呼び掛け、利上げとバランスシート縮小を政策当局は遂行しなければならないと強調した。さもなければ米金融当局の信頼性が損なわれるリスクがあるとの考えを示した。

  ブラード氏は2日、グレーター・セントルイスの会合で講演。「長期的かつ持続的な景気拡大に向けた最善の機会を維持するため、現状では金融緩和策の迅速な引き揚げが求められる」と発言。実体経済は新型コロナウイルス禍のリセッション(景気後退)から十二分に回復したと話した。

2019 Monetary and Financial Policy Conference
ブラード総裁(2019年10月)
Photographer: Luke MacGregor/Bloomberg

  その上で「米連邦公開市場委員会(FOMC)は今、政策金利引き上げとバランスシート縮小を遂行しなければならない。さもなければ、政策の信頼性を無駄にするリスクがある」と指摘。「インフレ率が上昇するか、あるいは想定ほど抑制されない場合、FOMCは先行き、一段と積極的に行動する必要があるかもしれない」と述べた。

  米金融政策の設定が「インフレへの上向き圧力となっており、インフレの問題を悪化させている」とも語った。

  ブラード総裁は会合で質問に答え、インフレ率が中銀目標をこれだけ大きく上回っている場合、米国は物価上昇圧力を一段と高め得る別なショックに影響を受けやすいとの見解を示した。その上で、金融当局は行動に出て信頼を維持し、米国が複数年にわたる高インフレの時期に入らないことを確実にする必要があると述べた。

  一方、ロシアのウクライナ侵攻については、「市場はそのリスクを織り込まざるを得ないだろう」と指摘。世界の石油市場で再編成の動きも起こる可能性があるとして、この紛争に伴うエネルギーショックが米経済に及ぼす真の影響については不透明感がある」と語った。

  ブラード総裁は今年のFOMCで議決権を有している。

原題:Bullard Calls for ‘Rapid Withdrawal’ of Fed Policy Accommodation、Bullard Says U.S. Susceptible to Shocks Amid High Inflation(抜粋)

(質疑応答を5段落以降に追加し更新します)
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