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パウエル議長、インフレ抑制方針を再確認へ-2、3両日に議会証言

  • ロシアのウクライナ侵攻で原油急騰、インフレ加速の恐れ
  • 不確実性の高まりの中で柔軟な姿勢保つ方針示す見通し

パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は2、3両日、金融政策について半期に一度の議会証言を行う。40年ぶりの高水準に達しているインフレ抑制のために金融当局として行動すると議員にあらためて確認するとともに、ロシアのウクライナ軍事侵攻に伴う不確実性の高まりの中で柔軟な姿勢を保つ方針を示す見通しだ。

  2日に下院金融委員会、3日に上院銀行委員会で証言するパウエル議長は、3月の利上げ開始の計画を進めるとのシグナルを発する公算が大きい。トレーダーは0.5ポイント利上げの可能性を示唆するヒントを探ろうと、議長発言を綿密に分析することになる。

Senate Banking Confirmation Hearing For Federal Reserve Chair Jerome Powell
パウエルFRB議長
Photographer: Graeme Jennings/Washington Examiner/Bloomberg

  パウエル議長はまた、欧州に第2次世界大戦以来最悪レベルの安全保障上の危機を引き起こし、原油高騰をもたらしているロシアのウクライナ侵攻に伴うリスクが、米金融当局の政策運営を複雑にしていると認める可能性もある。

  金融当局者はウクライナ危機に伴う潜在的なスタグフレーション的影響への対処を迫られている。ロシアによる侵攻を受けた原油急騰は、ガソリンスタンドの給油ポンプでの価格上昇につながれば、購買力を損なって需要を鈍化させる可能性がある一方、インフレ加速を招く恐れもある。

  また、バイデン大統領が銀行監督担当のFRB副議長に指名したサラ・ブルーム・ラスキン氏に共和党が強く反対し、パウエル議長自身の再任承認も含むFRB首脳人事が議会で滞っていることも不確実性を増す要因となっている。

PCE inflation is running too hot for the Fed
 
 

  今月15、16両日の連邦公開市場委員会(FOMC)会合での0.25ポイント利上げを予想するバンク・オブ・アメリカ(BofA)の世界経済調査責任者、イーサン・ハリス氏は「パウエル議長は利上げ開始を準備しているだろうが、高度の不透明感も伝えることになるだろう」と指摘。「インフレへの懸念を表明するとともに経済成長の力強さを認識しつつも、急ぐ必要はないとして、不確実性の存在も指摘するバランスの取れた発言が求められる」と話した。  

Oil hovers around 2014 highs as geopolitical tensions add to price risks
 
 

原題:Powell Seeks to Reassure Lawmakers Fed Will Curb Hot Inflation(抜粋)

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