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【米国市況】株が下落、原油高がインフレ懸念あおる-利回り低下

An Apple store in Miami, Florida, U.S., on Saturday, Oct. 23, 2021. Consumers are facing dire warnings to get their holiday shopping done early this year, especially if they’re planning to do it online. 

An Apple store in Miami, Florida, U.S., on Saturday, Oct. 23, 2021. Consumers are facing dire warnings to get their holiday shopping done early this year, especially if they’re planning to do it online. 

Photographer: Eva Marie Uzcategui/Bloomberg

1日の米株式相場は下落。朝方には前日比プラスとなる場面もあったが、原油相場の急騰でリスク資産に動揺が広がり、下げが加速した。ウクライナでの戦争が世界経済に与える影響が懸念され、米国債は短期債を中心に大幅続伸。

  • 米株は主要3指数が下落、原油高でインフレ懸念増大
  • 米国債は大幅続伸、10年債利回り1.72%に低下
  • ユーロが1年8カ月ぶり安値、戦争の影響波及-ドル指数続伸
  • NY原油は急伸、14年以来の高値-備蓄協調放出でも供給懸念後退せず
  • NY金先物は続伸-対ロ制裁による世界経済への影響を警戒

  取引終盤にアップルがロシアで全製品の販売を停止すると発表すると、S&P500種株価指数は一段安となった。この日の原油高を受け、ロシアのウクライナ侵攻が景気回復への脅威と認識される中でインフレが高進すれば、米金融当局の政策行動が複雑になりかねないとの懸念が広がった。

  S&P500種は前日比1.6%安の4306.26。ダウ工業株30種平均は597.65ドル(1.8%)安の33294.95ドル。ナスダック総合指数は1.6%低下。

Sluggish Start

The S&P 500 is having one of its worst starts to a year since 2009

Source: Bloomberg

Note: Data shows five worst starts to year for S&P 500 Index since 2009.

  アライのチーフ・マーケット・マネー・ストラテジスト、リンジー・ベル氏は「ロシアとウクライナの紛争は原油やその他商品の相場を押し上げている。このことは、インフレがより長い期間、より高い水準にとどまる可能性を意味する」とリポートに記述した。

  米国債市場ではニューヨーク時間午後4時2分現在、10年債利回りが10ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.72%。スワップ市場で織り込まれる16日の米連邦公開市場委員会(FOMC)会合での利上げ幅は22bpと、0.25ポイント利上げでさえ完全に織り込まれていないことを示唆している。前月は0.5ポイント利上げが完全に織り込まれていた。

  ブラウン・ブラザーズ・ハリマンの為替戦略グローバル責任者、ウィン・シン氏は、ウクライナ情勢の不確実性増大を踏まえると、0.5ポイントの利上げは「現時点では明らかに度が過ぎる」とリポートに記した。

  外国為替市場ではユーロが対ドルで1年8カ月ぶりの安値となった。債券利回りの低下と原油高が背景にある。対ロシア制裁強化とウクライナでの戦況激化が意識された。

  主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.5%上昇し、2日続伸。新興国通貨の軟調が背景となった。ニューヨーク時間午後4時2分現在、ドルは対円で0.2%安の1ドル=114円83銭。ユーロは対ドルで0.8%安の1ユーロ=1.1133ドル。

  ニューヨーク原油先物相場は急伸。2014年7月以来の高値となった。米国をはじめとする主要国が石油備蓄からの協調放出で合意したものの、ロシアへの制裁が拡大する中で深刻な供給不足に対する懸念を和らげることはできなかった。

IEA、石油備蓄6000万バレル放出へ-国際協調で原油高に対応 (1)

  TDセキュリティーズのバート・メレク氏は「ロシアからの供給を失うことを非常に懸念している」とし、「戦略備蓄からの放出は十分ではないように思われる」と述べた。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物4月限は前日比7.69ドル(8%)高の1バレル=103.41ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント5月限は7ドル上昇し104.97ドル。

Oil settles above $100 a barrel as markets price in Russian crude disruptions
 
Source: NYMEX, ICE futures

  ニューヨーク金先物相場は続伸。ロシアへの制裁を受け、世界の成長への影響を巡り懸念が強まった。

  シンクマーケッツの市場アナリスト、ファワド・ラザクザダ氏は金について「ウクライナ情勢を背景とした逃避の流れに引き続き支えられている」と述べた。

  ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物4月限は43.10ドル(2.3%)高の1オンス=1943.80ドルと、2021年1月以来の高値で引けた。

原題:Stocks Drop as Oil Near $105 Fuels Inflation Fears: Markets Wrap(抜粋)

Euro Slips to 20-Mo. Low as War Impact Reverberates: Inside G-10(抜粋)

Oil Soars as Emergency Crude Release Fails to Quell Supply Fears

(抜粋)

Gold Climbs as Sanctions Raise Concern Over Global Growth(抜粋)

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