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米国債でも円でもなく金-ウクライナ危機で人気の安全資産

  • 円とスイス・フランも力強さは見られない-中銀の緩和的政策が背景
  • 紛争で悪化したインフレリスク踏まえ「金こそが要」との指摘も

ウクライナ情勢悪化と原油高に伴い、金の安全資産としての地位が米国債より高くなりつつある。  

  ロシアがウクライナ侵攻を開始し、北海ブレント原油が1バレル=100ドルを突破すると、金が大きく買われた。金価格は2月に約6%上昇。一方、米国債の指数は1.5%低下した。

  欧州は第二次世界大戦後で最悪の地政学的危機に見舞われており、商品相場の上昇もインフレ加速懸念を強めている。こうしたことが投資家にとっての安全資産を巡る再定義につながっている。

  一般的にリスク回避期に上昇する傾向のある円とスイス・フランも、日本銀行とスイス国立銀行による緩和的な金融政策を背景に力強さは見られない。

Definitive Haven

Gold has outperformed other safe assets in February

  グローバルCIOオフィスのゲーリー・ドゥーガン最高経営責任者(CEO)は「危機全体が想定できなかった水準に達した。投資家はもはや一部のディフェンシブ株や債券を買い入れる意向は示さない。紛争によるインフレ悪化を背景に今や金こそが要だ」と指摘した。

  UBSグローバル・ウェルス・マネジメントの商品・外国為替エグゼクティブディレクター、ウェイン・ゴードン氏は、日本とスイスの中央銀行による決定の影響を直接受けない金は円とフランより好調だと述べ、「不確実性のために3月の米利上げ見通しが一歩後退したことも、利上げ見送りの公算は小さいものの、金相場をさらに押し上げる可能性がある」と分析した。

  ドルとフランのG10通貨に対するパフォーマンスを示す指数は2月、いずれも0.5%足らずの上昇。円の指数は0.3%下落している。

Gold price has typically risen when inflation quickens in major economies
 
 

 

原題:Gold Outshines Treasuries to Be Top Hedge Against Ukraine Risk(抜粋)

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