米中古住宅販売成約指数が予想外に低下、11カ月ぶりの大幅な下げ
Raeedah Wahid
更新日時
1月の米中古住宅販売成約指数(季節調整済み)は前月比で予想に反して下げ、低下幅は11カ月ぶりの大きさとなった。低下は3カ月連続。
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米中古住宅販売成約指数、前月比変化(上)と前年同月比変化(下)の推移
Source: National Association of Realtors
記録的な高価格と在庫薄で買い手が住宅市場に参加しにくくなっていることを、最新の指数は示唆する。米金融当局による利上げが見込まれる中で住宅ローン金利が上昇し、値ごろ感はますます弱まりそうだ。
統計の発表元である全米不動産業者協会(NAR)のチーフエコノミスト、ローレンス・ユン氏は発表文で「ローンや住宅コスト・在庫といった市場の状況を踏まえると、需要後退が見られるのは意外ではない」と指摘した。
1月は西部で指数が上昇。残り3地域では低下し、中でも北東部の下げ(12.1%低下)が目立った。
中古住宅販売成約は契約署名時点のデータで、契約完了時点の統計である中古住宅販売の先行指標とみなされており、実際の売却完了よりも1、2カ月早い段階のデータとなっている。
統計の詳細は表をご覧ください。
原題:U.S. Pending Home Sales Unexpectedly Fall by Most in 11 Months(抜粋)
(統計の詳細を追加します)
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