コンテンツにスキップする

ウォラー理事は3月利上げ支持、0.5ポイント引き上げ議論も望む

  • ロシアのウクライナ侵攻で見通しの不確実さ増す-情勢注視
  • 7月のFOMC会合までのバランスシート圧縮開始にも賛成

米連邦準備制度理事会(FRB)のウォラー理事は、40年ぶりの高水準に達したインフレを抑制するため、3月の政策金利引き上げと0.5ポイント利上げを議論することに支持を表明した。ただ、ウクライナ情勢を受けて自身の見通しに不確実性が増大したことも明らかにした。

  ウォラー理事は24日にカリフォルニア大学サンタバーバラ校が主催したイベント向けの講演テキストで、「私が選好するのは、フェデラルファンド(FF)金利誘導目標を年央までに計1ポイント引き上げることだ」とし、7月の連邦公開市場委員会(FOMC)会合までに米金融当局のバランスシート圧縮に着手することにも賛成する考えを示した。

Federal Reserve Board Governor Christopher Waller Speaks At Center For Financial Stability Event
ウォラーFRB理事
Photographer: Bess Adler/Bloomberg

  また、ロシアによるウクライナ侵攻が米経済にどう影響するか判断するのは時期尚早だとした上で、こうした状況の下で「私の見通しにも不確実さが増しており、注視していく要素だ」と述べた。

  米金融当局者らはロシアのウクライナ侵攻前の段階で、3月15、16両日のFOMC会合で利上げに踏み切る用意があることを積極的に示していたが、利上げ開始後の引き締めのペースや利上げの到達点については選択肢を残していた。

  ウォラー理事は「1つの可能性としては、今後4会合で0.25ポイントずつ利上げすることがある」と述べた上で、今後、3月会合までに発表されるインフレ指標が高水準となれば、「3月に0.5ポイント利上げする強い根拠となる」と付け加えた。

  トレーダーやエコノミストは、3月の米利上げ開始を引き続き予想しているが、地政学的リスクで0.5ポイント利上げの可能性は低下したと受け止められている。金利先物市場は3月の0.25ポイント利上げを十二分に織り込んでいる。

  ウォラー理事は「ウクライナ侵攻の結果、世界の情勢が変化する可能性はもちろんあり、より控えめな引き締めが適切なことを意味するかもしれないが、それはまだ分からない」と述べ、「米経済が完全雇用状態にあり、インフレは目標を大幅に上回る中で、当局は速いペースで金融政策を中立に戻すとのシグナルを送るべきだ」と付け加えた。

原題: 

Fed’s Waller Backs March Liftoff and Debate on Half-Point Hike(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE