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米欧の対ロ制裁、SWIFT遮断には至らず-影響懸念で欧州が反対

  • 米議会では民主・共和両党有力議員からロシア締め出しを求める声
  • 「現時点では欧州諸国が望む着地点でない」とバイデン大統領
バイデン大統領

バイデン大統領

Photographer: Al Drago/Bloomberg

米議会では、ウクライナに侵攻したロシアへの制裁措置として、国際銀行間通信協会(SWIFT)の国際決済ネットワークへの同国銀行のアクセス遮断を求める声が民主・共和両党の有力議員から上がっている。

  実施されればロシア経済にダメージを与える最も厳しい手段となる一方、甚大な影響を免れない欧州諸国の多くも反対しており、24日に追加制裁を発表したバイデン大統領も「それは常に選択肢の一つだが、現時点では欧州諸国が望む着地点ではない」と述べ、理解を求めた。

バイデン大統領、対ロシア追加制裁発表-主要銀行5行や個人対象 (1)

  大統領は記者団に対し、今回打ち出したロシア最大の銀行ズベルバンクをはじめとする大手5行に対する制裁の方が、SWIFTのネットワークからの同国銀行遮断よりも大きなインパクトを与える可能性があると説明した。

  事情に詳しい関係者が匿名を条件に話したところでは、ロシア勢をSWIFTから締め出した場合、同国が独自のバージョンを構築する結果につながるとの懸念から、そうした措置には反対するとのコンセンサスがある。SWIFTは200余りの国・地域の1万1000社を上回る金融機関などが参加し、送金情報をやり取りしている。

  大統領演説の数時間後、上院外交委員会のメネンデス委員長(民主)は声明で、ロシアの銀行をSWIFTのネットワークから遮断することを含め、「プーチン大統領に最大限のコストを負担させる」ようバイデン氏に呼び掛けた。与党からはケーシー上院議員とシフ下院議員もバイデン大統領の演説に先立ち、こうした措置に支持を表明していた。

  共和党では、SWIFTには直接言及しなかったものの、マコネル上院院内総務が利用可能なあらゆる制裁をロシアに科すよう求め、上院銀行委員会の同党筆頭理事のトゥーミー議員や、グラム上院議員も同様の見解を示した。

  このほか、ウクライナのクレバ外相もロシア勢のSWIFT遮断をあらためて要請。ジョンソン英首相も同日の主要7カ国(G7)首脳の緊急会議でこの措置を求めたと、ブレイン報道官が明らかにした。

President Biden Delivers Remarks On Russian Invasion Of Ukraine
バイデン大統領(2月24日)
Photographer: Al Drago/Bloomberg

原題:

Biden Deflects Democrats’ Pleas to Boot Russia From Swift (1)(抜粋)

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