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米地区連銀総裁、ウクライナ危機でも3月利上げの軌道にあると示唆

  • ウクライナ危機の米経済見通しへの影響は考慮の対象-メスター総裁
  • ボスティック総裁、4回以上の年内利上げの可能性にオープンな姿勢

米連邦準備制度の当局者らは24日、ロシアのウクライナ侵攻で世界経済に不確実性が生じたものの、依然として来月利上げする軌道にあることを示唆した。

  今回の紛争は欧州で第2次大戦後以来最悪レベルの安全保障危機を引き起こし原油価格高騰を招いており、当局者はそれに伴うリスクを認めたものの、米国の40年ぶりの高インフレに立ち向かう必要性を強調した。

Bank of France Governor Francois Villeroy de Galhau And Federal Reserve Bank of Cleveland President Loretta Mester Interviewed At GIC Conference
メスター総裁
Photographer: Marlene Awaad/Bloomberg

  クリーブランド連銀のメスター総裁は「経済が予想外に転換しない限り、3月にフェデラルファンド(FF)金利を引き上げ、今後数カ月で追加利上げを行うことが適切だと考える」と述べた。

  ライオンズ・カンパニーズとデラウェア大学が主催したイベントで講演したメスター総裁は「ウクライナ情勢の展開が米国の中期的な経済見通しに与える影響も、緩和策を解除する適切なペースを決める際に考慮することになる」と指摘した。

  「地政学的イベントは、短期的な経済成長予想に多少の下振れリスクとなるものの、インフレ見通しの上振れリスクを高める」とも語った。  

  米金融当局者らはロシアのウクライナ侵攻前の段階で、3月15、16両日の連邦公開市場委員会(FOMC)会合で利上げに踏み切る用意があることを積極的に示していたが、利上げ開始後の引き締めのペースや利上げの到達点については選択肢を残していた。

  講演後にメスター総裁は、ウクライナ危機が政策決定にどう影響するかとの問いに対し、現在のような「緊急時レベルの緩和策を解除する必要性を変えるとは思わない」と答えた。

  アトランタ連銀のボスティック総裁もこの日、メスター総裁と同様の認識を示し、経済が想定通りに展開する場合は3月の利上げを引き続き予想すると述べた。

  ボスティック総裁はアトランタ連銀主催の会合で、「想定に近い数字となれば、利上げ開始計画を維持できると思う」と述べた上で、 「今後の展開を見守る必要がある。過去数週間で石油価格は天然ガスと同様に急上昇した。それが波紋を広げる可能性がある」と話した。

  昨年12月時点で2022年に0.25ポイント利上げを3回予想していた同総裁は、現時点では年内4回以上の可能性にオープンな姿勢を示し、金利変更はデータ次第で月次のインフレ統計がカギだと指摘した。

Hottest Inflation Since 1982

U.S. headline and core CPI both rose more than forecast in January

Source: Bureau of Labor Statistics, Bloomberg survey

原題:Fed Officials Signal March Rate Hike Is on Track Despite Ukraine

Mester Says March Hike Appropriate, Barring Unexpected Turn (1) 

Bostic Open to Four Rate Hikes, Maybe More; All Data-Dependent(抜粋)

 

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