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バイデン大統領、対ロシア追加制裁発表-主要銀行5行や個人対象

更新日時
  • ロシア経済に「重大な代償」負わせる-SWIFT遮断には至らず
  • 半導体など先端技術製品の輸出規制、ロシア大手国有企業にも制裁
バイデン大統領

バイデン大統領

Photographer: Al Drago/Bloomberg

バイデン米大統領は24日、ホワイトハウスで演説し、厳しい対ロシア追加制裁を発表した。ロシア軍が進軍して数時間以内に首都キエフが陥落する可能性があると西側諸国が警告する中、ロシアの主要銀行5行への制裁などを発表した。

首都キエフ、ロシア軍の攻撃で数時間内に陥落も-西側情報当局 (1)

  バイデン氏は演説で、「ロシア経済に重大な代償」を負わせると明言。外貨取引能力を制限するとした。その上で、「現在は欧州全体にとって危機的状況だ」とし、「ウクライナ国民にとって今後数週間ないし数カ月は厳しいものになろう」と語った。

President Biden Delivers Remarks On Russian Invasion Of Ukraine
バイデン米大統領(2月24日)
Photographer: Al Drago/Bloomberg

  制裁の対象とされたのはロシア最大の銀行ズベルバンクと他の金融機関4社で、合計の資産は1兆ドル(約116兆円)と推計される。ロシアの幅広いエリート層とその家族も対象となった。

  バイデン氏は「われわれが科した制裁は過去のどの制裁をも上回るものだ」と語った。

  このほか、米国はロシアの軍事・バイオテクノロジー・航空宇宙産業にとって重要な半導体などの先端技術製品の供給停止を図り、輸出規制を課す。このルールは米国以外の国・地域からのソフトウエアなど米国技術を使った輸出も制限することができる。

  バイデン氏によると、米国はロシアの大手国有企業による米欧投資家からの資金調達を禁止する新たな制限も課す計画だ。

  ロシアに対する国際銀行間通信協会(SWIFT)の国際決済システムへのアクセス遮断については、欧州の反対があり導入には至らなかったと大統領は説明。ただ、24日に打ち出したロシア大手行への制裁には同様の効果があり、同国がドルやユーロ、ポンド、円で取引する能力を制限すると話した。

  一方でバイデン氏は、厳しい対ロ制裁を科すことで西側諸国の経済を犠牲にするつもりはないことも表明。為替決済の制限からエネルギー支払いを除外することを明らかにした。さらに、状況次第で戦略石油備蓄(SPR)からの追加放出を行う考えを示した。

  大統領は「米国民がガソリンスタンドの給油ポンプで感じている痛みを和らげるため全力を尽くす。これは私にとって非常に重要だ」と語った。

  ウクライナ侵攻を断行したロシアのプーチン大統領については、「彼は旧ソ連の再建を望んでいる。彼の野心は世界の現状に全く反するものだ」と非難した。

  バイデン氏は一連の制裁がプーチン氏に長期的に圧力をかける手段であり、攻撃を防ぐことは期待されていないとコメント。ペナルティーが効果を発揮するには「時間がかかる」とした上で、西側が団結を保つことができるかプーチン氏はその決意を試そうとするだろうと述べ、「われわれはその決意だ」と強調した。

バイデン米大統領がロシア5大銀行などへの制裁を発表
Source: Bloomberg

原題:

Biden Ramps Up Russia Sanctions as West Fears Fall of Kyiv (1)

Biden Says U.S. Will Sanction Five Major Russian Banks(抜粋)

(制裁措置の詳細などを追加して更新します)
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