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バイデン大統領、対ロ制裁対象を「ノルドストリーム2」に拡大

更新日時
  • ロシアが事態エスカレートさせるなら一段の措置講じるとバイデン氏
  • ルーブルは対ドルで下げ幅拡大、一時2020年3月以来の安値
Filter separators, center, at the Gazprom PJSC Slavyanskaya compressor station, the starting point of the Nord Stream 2 gas pipeline, in Ust-Luga, Russia, on Thursday, Jan. 28, 2021. 

Filter separators, center, at the Gazprom PJSC Slavyanskaya compressor station, the starting point of the Nord Stream 2 gas pipeline, in Ust-Luga, Russia, on Thursday, Jan. 28, 2021. 

Photographer: Andrey Rudakov/Bloomberg

バイデン米大統領は23日、対ロシア制裁措置を拡大し、ロシアとドイツを結ぶガス輸送パイプライン「ノルドストリーム2」の建設業者と複数の同社幹部に対する新たな制裁を発表した。

  ロシアのプーチン大統領が親ロシア派武装勢力が独立を宣言していたウクライナ東部2地域を共和国として承認する大統領令に署名したことを受け、米国は22日に最初の対ロ制裁を公表していた。

  23日の声明でバイデン氏は「これら措置は、ロシアによるウクライナでの行動に対する制裁の最初の部分に追加されるものだ」と説明。「既に明確にしたように、ロシアが今後も事態をエスカレートさせれば、われわれは一段の措置を講じることをちゅうちょしない」と言明した。

Gazprom PJSC's Nord Stream 2 Slavyanskaya Compressor Station
「ノルドストリーム2」パイプライン始発点の圧縮ステーション
Photographer: Andrey Rudakov/Bloomberg

  最初の制裁発動と追加制裁の見通しを伝える報道を受け、ロシア市場は急落。ロシア・ルーブルは対ドルで下げ幅を拡大、1ドル=81ドルと2020年3月以来の安値を付けた。

  ロシア政府はウクライナに侵攻する計画はないとしており、プーチン氏は現時点では東部2地域への「平和維持」部隊派遣を予定していないと述べている。しかし同地域の分離派リーダーと結んだ協定により、プーチン氏は部隊派遣とロシア軍基地設営を行うことができる。

バイデン米大統領は23日、対ロシア制裁措置を拡大し、ロシアとドイツを結ぶガス輸送パイプライン「ノルドストリーム2」の運営会社と複数の同社幹部に対する新たな制裁を発表した。
Source: Bloomberg

  ノルドストリーム2を巡ってはドイツが承認手続きを凍結し、欧州へのエネルギー供給の掌握を図ったプーチン氏にとって打撃となった。同パイプラインを建設したノルドストリーム2AGに電話と電子メールでコメントを求めたがこれまでのところ返答はない。

  内部協議に詳しい関係者2人によれば、サリバン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)が今週前半、ノルドストリーム2の制裁計画についてドイツと調整していた。

原題:Biden Expands Russia Sanctions to Nord Stream 2, Its Officers(抜粋)

(背景などを追加して更新します)
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