米消費者信頼感指数、2月は5カ月ぶり低水準-インフレが圧迫
Chris Middleton
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米民間調査機関のコンファレンスボードが発表した2月の米消費者信頼感指数は、5カ月ぶり低水準となった。インフレが数十年ぶりの高水準に達する中、景気や家計の見通しが悪化した。
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インフレが1980年代初頭以来の高水準に加速し、賃金増加ペースはそれを大きく下回っている。ウクライナ情勢の緊迫で信頼感が一層悪化する可能性もあり、ガソリン価格がさらに高騰し、ローン金利の急上昇で住宅購入がさらに困難になれば、悪化に拍車が掛かる恐れがある。
前月まで2カ月続けて低下していたインフレ期待は、2月に上昇。年金生活者を含む55歳以上の年齢層と、年間所得が3万5000ドル(約402万円)未満の層で信頼感を後退させた。
コンファレンスボードの景気指数担当シニアディレクター、リン・フランコ氏はこうした傾向反転にもかかわらず、「消費者は短期の成長見通しについて比較的強気な姿勢を維持している」と発表文で指摘。「消費者は近い将来に景気が勢いを増すとは考えていないが、動向が悪化するとも見込んでいない」と記した。
6カ月以内の所得増を見込むとの回答比率は、2021年1月以来の低水準だった。自動車や住宅、家電製品の購入計画があるとの回答や、今後数カ月以内に休暇を取得する予定だとの回答は減った。
統計の詳細は表をご覧ください。
原題:U.S. Consumer Confidence Drops to Five-Month Low on Inflation(抜粋)
(統計の詳細を追加します)
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