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中国不動産企業でまた不履行の恐れ-比較的健全とされた正栄地産

更新日時
  • 7週間前に永久債の買い戻し発表したばかり、子会社は融資枠確保
  • フィッチが「C」に格下げ-ディストレスト債の交換に相当

中国の不動産開発大手、正栄地産集団は業界内でデフォルト(債務不履行)が相次ぐ中、相対的に財務が強固だと考えられてきた。

  同社は7週間前に永久債を買い戻す計画を発表したばかり。子会社が国有の中国銀行から91億4000万元(約1660億円)相当のクレジットライン(融資枠)を確保したことも明らかにしていた。償還期限が迫っている正栄地産のドル建て債は額面1ドルに対して80セント近くと、同業の中国恒大集団の同17セントに比べれば堅調だった。

  その同社が今では債務を返済できない恐れがあると警鐘を鳴らす事態となっている。18日遅く、3月の債務返済に向けた現金が足りない可能性があると、上場先の香港取引所への届け出で明らかにした。社債保有者に対しては来月5日の2億ドル(約230億円)相当の永久債買い戻しを履行できなくてもデフォルトを宣言しないよう要請した。

General Views of Shanghai As China's Stable Economy Clouded by Property and Export Outlook
上海市内の黄浦江沿いの風景(2021年12月28日)
Photographer: Qilai Shen/Bloomberg

  この1年にわたりネガティブサプライズが続いてきた中国不動産開発業界の基準で見てもあまりに急激な展開だった。今回の突然かつ不可解な資金繰り不安で、競合他社の多くに対する投資家の懸念も強まっており、不動産セクターの財務を巡る混乱に歯止めをかけようとしている中国政府の取り組みを損ねている。

  正栄地産の昨年の成約販売は不動産開発業界で30位と、中国恒大に比べれば小規模だが、最近まで財務が健全だと示唆していただけに同社の資金繰り難はより幅広い市場に大きな影響を与えている。

  証券監督管理委員会(証監会)は19日、債券市場のデフォルトリスクの防止と解消に取り組むと表明。2022年の工作会議を引用して債券発行に関連した改革を強化し、外国の投資家への開放をさらに進める方針も示した。

Zhenro's perpetual dollar bond tumbled before Friday announcement
 
 

  フィッチ・レーティングスは21日、正栄地産の長期発行体デフォルト格付けを「C」に引き下げた。従来は「B」だった。無担保シニア債格付けも「B」から「C」に引き下げた。格付けの「ウオッチネガティブ」は解除された。

  フィッチの基準では、永久債を巡る今回の要請がディストレスト債務の交換と見なされるとしている。

原題:China’s Latest Default Warning Takes Shock Factor to Extreme (1)、Fitch Downgrades Zhenro Properties to ‘C’ on Distressed Debt Exchange; Off RWN(抜粋)

(7段目以降にフィッチによる格下げ発表を追加して更新します)
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