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米国、ロシアがウクライナ複数都市を攻撃する恐れと警告-関係者

更新日時
  • 米国はウクライナ情勢に関する最新の情報を同盟国と共有
  • ロシア側はウクライナ侵攻の計画はないと繰り返し否定
A member of the public waves a Ukraine flag at a rally attended by soldiers and police in Odessa, Ukraine.

A member of the public waves a Ukraine flag at a rally attended by soldiers and police in Odessa, Ukraine.

Photographer: Christopher Occhicone/Bloomberg

米国は同盟国に対し、ロシアがウクライナに侵攻した場合は首都キエフだけでなく、複数の都市を標的にする恐れがあると伝えた。事情に詳しい関係者3人が明らかにした。

  関係者らによれば、攻撃を受ける可能性のある都市には北東部のハリコフと、南部のオデッサとヘルソンが含まれる。関係者は全て西側の当局者で、匿名を条件に語った。こうした見解の根拠とする情報については詳細を明らかにしなかった。

  当局者によると、米国はそうした見方に至った背景として、ウクライナ付近に現在展開するロシア軍部隊の種類とその能力や、複数の場所から侵攻する準備を整えている可能性についての詳細な分析を挙げた。どのような攻撃が実施される可能性があるか具体的に説明しなかったほか、ロシアのプーチン大統領がそうした行動でどのような最終目的を持っているのか語らなかった。ただ当局者の1人は、米国の分析では大規模な侵攻があった場合、航空支援とサイバー攻撃を伴うことが示唆されていると話した。

  複数箇所への侵攻はウクライナを実質的に囲い込むことになる。ロシア側はウクライナ侵攻の計画はないと否定しており、国境付近からは部隊を既に撤収しつつあると説明している。これに対し、米国はロシアが過去1週間で部隊をさらに増強したと主張している。ロシアとベラルーシは20日に終了する予定だったウクライナ国境付近での合同軍事演習を延長した。

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ウクライナとの国境の北でロシアのスホーイ25攻撃機やヘリコプターなどを捉えた衛星写真
Source: Maxar Technologies/AP Photo

  ロシア外務省のザハロワ報道官は19日の電話取材で、ロシアが侵攻する場合は複数都市を標的にし得るかとの質問に対し、西側の情報で15日か16日にも侵攻があり得るといった同様の警告があったことに触れ、「そうしたことについて真剣に話すことは不可能だ」と答えた。

  ザハロワ報道官のブルームバーグへの返答全体は以下の通り。

  「ブルームバーグは既にロシアによるウクライナ侵攻ないし非侵攻の疑いについて複数の記事を配信した。この情報が正確だったと証明されたことは決してなかった。ロシア側およびその後の出来事によって直接否定された」

  「ブルームバーグは毎回、ある外交官ないし情報機関データといった匿名の情報源を挙げている。少なくとも一回でも情報が確認されていたのであれば、これについて話す価値はあったろう。それに加えて、ブルームバーグは何ら結論を導き出さず、何らかの匿名の情報源に引き続き言及し偽情報を反復している。このことは、ブルームバーグが何も疑わずに米情報機関に利用されているか、認識しながらも偽情報を拡散しているかどちらかだというのが論理的帰結だ」

  米国家安全保障会議(NSC)の報道官はコメントを差し控えた。

Key Areas of Ukraine

  ウクライナの一部の貿易拠点が攻撃を受ければ、同国経済に大きな影響を与える。ウクライナの輸出入の最大70%は海路を通じており、オデッサ地域の港がその4分の3を扱っている。アジアと中東、アフリカ、米州との貿易のほとんどが海上輸送だ。

原題:U.S. Warns That Russia May Target Multiple Cities in Ukraine(抜粋)

(ロシア外務省報道官のコメントなどを追加し更新します)
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