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クリーブランド連銀総裁、3月の利上げ幅0.5ポイントに消極姿勢

更新日時
  • 説得力ある主張は見当たらないと発言、可能性は排除せず
  • アトランタ連銀総裁、利上げ幅はデータ次第になろう
Loretta Mester, president and chief executive officer of Federal Reserve Bank of Cleveland, speaks during the National Association of Business Economics (NABE) economic policy conference in Washington, D.C., U.S., on Monday, Feb. 24, 2020. 

Loretta Mester, president and chief executive officer of Federal Reserve Bank of Cleveland, speaks during the National Association of Business Economics (NABE) economic policy conference in Washington, D.C., U.S., on Monday, Feb. 24, 2020. 

Photographer: Melissa Lyttle/Bloomberg

米クリーブランド連銀のメスター総裁とアトランタ連銀のボスティック総裁は9日、共に3月の利上げ開始を支持するとした上で、利上げ幅についてはあらゆる選択肢があり得るとの立場を示した。ただメスター総裁は0.5ポイントの利上げ幅を裏付ける説得力のある論拠は見当たらないと指摘した。

  メスター総裁は欧州経済・金融センター(EEFC)主催のオンラインセミナーで3月の0.5ポイント利上げは適正かとの質問に、「どの選択肢も検討から外したくない」としながらも、「50ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)で始めるべきだとする説得力のある主張はないと思う」と話した。

  ボスティック総裁はこれに先立ち、経済専門局CNBCとのインタビューで、利上げ幅として0.25ポイントと0.5ポイントのどちらが適切かはデータ次第になると発言。「あらゆる選択肢が残されている」とし、あらかじめ決まった政策金利の道筋に米金融当局が「固執する」という見方は適切ではないと指摘していた。

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  メスター総裁はまた、インフレは現在、2015年に比べてかなり高く、労働市場もずっとタイトであるため、政策金利をより速いペースで引き上げることが適切になるとの見方を示した。

  同総裁は「インフレへのリスクはなおも上方向に傾斜している」とした上で、フェデラルファンド(FF)金利誘導目標の引き上げ回数とペースは最終的に「景気がいかに変化するかにかかっている」と説明。3月の利上げ開始を支持するとした1月のコメントを繰り返した。

クリーブランド連銀総裁、緩和策解除の論拠「極めて説得力ある」 (1)

  8兆9000億ドル(約1027兆円)のバランスシートについては、縮小過程において住宅ローン担保証券(MBS)を売却することに支持を表明。ポートフォリオ構成における米国債の比率を高めることが目的だという。

  「バランスシート縮小を近く開始し、前回より速いペースで実行する条件は整っている」とメスター総裁は述べた。

  インフレについては、今年末までに数値に「何らかの改善」を見込むとしながらも、今年と来年の年率での上昇率は2%を超えると予想。この予想は米連邦公開市場委員会(FOMC)が適切な行動を取ることが前提だと続けた。

原題:Fed’s Mester Supports Faster Pace of Rate Hikes Than Last Cycle(抜粋)

(メスター総裁とボスティック総裁のコメントを追加して更新します)
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