米貿易赤字、2021年は過去最大に膨らむ－新型コロナ禍で輸入急増

2021年の米貿易赤字は記録開始以来で最大となった。消費財の輸入額急増を反映した。新型コロナウイルス禍の影響でサービスへの支出が抑制され、財への支出が増えたことが背景にある。

　　通年の輸入は20.5％増の３兆3900億ドル。輸出は18.5％拡大して２兆5300億ドル。

　　今回のデータは新型コロナのパンデミック（世界的大流行）２年目の影響を受けた。政府の経済対策をきっかけとした貯蓄の積み上がりやドル高を追い風に、巣ごもり需要などが拡大。その結果、輸入急増で港湾など物流にひずみが生じ、在庫縮小につながった。

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　　財の対中貿易赤字は通年で450億ドル拡大の3553億ドル。一方、中国はトランプ前米政権下で結ばれた貿易合意に基づく購入の公約を果たしていない。

12月の詳細：

• 輸入額は過去最大の3089億ドル。輸出は2281億ドルに増加
• 財の貿易赤字は過去最大の1014億ドルに拡大
• サービスの貿易黒字は207億ドルに増加－昨年５月以来の高水準
• 旅行収支は、輸出に相当する受け取り（米国への渡航者の支出額）が86億ドル－４カ月連続増加でコロナ禍以降の高水準
• 旅行収支で輸入に相当する支払い（米国民の国外での支出額）は65億ドルに減少
• インフレ調整後ベースの財の貿易赤字は1112億ドルに増加（前月1099億ドル）

　　統計の詳細は表をご覧ください。

原題：

U.S. Trade Deficit Swelled to Record in 2021 on Imports Surge（抜粋）