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【米国市況】株は終盤に下げ、大型ハイテク株に売り-CPIに注目

更新日時

7日の米国株式相場は取引終盤に下落。大型ハイテク株への売りが再開された。今週発表される物価統計を控え、金融政策の今後を見据えながらの展開となり、米国債利回りは最終的にほぼ変わらず。

  • 米国株は終盤に下落、大型ハイテク株への売り再開
  • 米国債は小幅な値動き、短期債利回りが下げ利回り曲線スティープ化
  • ドルは軟調、短期債利回りの低下で-豪ドル堅調
  • NY原油は反落、市場の関心はイラン核協議に
  • NY金相場は上昇、ウクライナ巡る緊張継続で

  S&P500種株価指数は終盤にマイナス圏に転落した。ナスダック100指数はこの日の安値付近で引けた。メタ・プラットフォームズとマイクロソフト、アルファベットが下げた。ペロトン・インタラクティブは選択肢を検討しているとの報道を好感して急伸した。米国債の利回り曲線は傾斜を強めたものの、動きは小幅だった。ドルはほぼ変わらず。

  米金融政策が1990年代以来の急激な引き締め局面に入る可能性に、投資家は身構えている。市場は強い雇用統計を受けて、25ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)の利上げが年内に5回以上ある可能性を織り込んだ。今週発表の消費者物価指数(CPI)次第では市場のボラティリティー(変動性)はさらに高まる可能性がある。1980年代初期以来となる前年同月比で7%を超える数字が予想されている。

What's Priced In Now

Three 25bp hikes priced into June FOMC and 133bp into December FOMC

Bloomberg, CME

Change in Fed's interest-rate target implied by overnight index swaps and eurodollar futures

  エセックス・ファイナンシャル・サービシズのチャック・クメロ最高経営責任者(CEO)は「市場は過渡期に入った」と指摘。「緩和的な金融政策から引き締め政策へ。連邦政府が消費喚起のため国民に文字通りマネーを与えていた昨年のシナリオから、それはもうない状況に変わり、大型の地政学的イベントを複数抱えるシナリオへ移行している。株価収益率が高い銘柄には非常に厳しい環境だ」と解説した。

  ニューヨーク外国為替市場ではドルが大半の先進国通貨に対して軟化。米国債市場で短期債利回りが低下したことが背景にある。鉄鉱石価格の上昇と渡航制限の緩和を受けて、オーストラリア・ドルが高い。

  ニューヨーク時間午後4時10分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.1%下落。ドルは円に対して0.1%未満下げて115円08銭。ユーロは対ドルで0.1%未満下げて1.1441ドル。

  米国債市場では小幅な値動き。10年債と30年債の利回りがわずかに上昇した一方、短期債利回りは小幅に下げた。2年債と10年債の利回りスプレッドは拡大。3月に政策金利が0.5ポイント引き上げられる確率は、前週末4日には50%近くまで市場に織り込まれていたが、この日は30%前後に下がった。ニューヨーク時間午後4時10分現在、10年債利回りは1.92%とほぼ変わらず。

  ニューヨーク原油先物相場は反落。前週は5連騰で2014年以来の高値を付け、週間ベースでは7週連続で上昇していた。

  市場の関心はイラン核合意再建を巡る協議に向かっている。ウィーンで8日に再開される同協議は、制裁下にあるイラン産原油を世界市場に復活させる道筋になるとみられている。バイデン米政権は4日、イランの民生用原子力事業に関連する複数の制裁免除措置に署名した。

  S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスのフィオナ・ボアル氏は「原油価格は現行水準付近で推移するとみられるが、間違いなく上振れリスクがある」と指摘。その理由として需給が極めてタイトになっていることを挙げた。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物3月限は99セント(1.1%)安の1バレル=91.32ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント4月限は58セント(0.6%)下げて92.69ドル。

  金相場は上昇。市場ではウクライナ情勢の緊張継続と米金融政策の引き締め見通しの両方が意識されている。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物4月限は0.8%高の1821.80ドルで引けた。

  ホワイトハウスによると、米仏首脳はウクライナ国境でのロシアによる軍事力増強への対応について協議した。一方でロシア側はウクライナを攻撃する計画を繰り返し否定している。

  米金融政策の行方を巡る手掛かりとして、10日に発表される1月のCPIに注目が集まっている。

 

原題:Stocks Decline Amid Late-Day Selloff in Big Tech: Markets Wrap(抜粋)

Dollar Edges Lower as Front-End Yields Tick Down: Inside G-10(抜粋)

Treasuries End Mixed, Steeper as Front-End Outperforms(抜粋)

Oil Drops After Scorching Rally as Markets Eye Iran Nuclear Deal(抜粋)

Gold Ticks Up as Traders Weigh Geopolitical Risks, Fed Rate Path(抜粋)

 

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