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OPECプラス、3月も日量40万バレル供給拡大-増産能力に不安

更新日時
  • 多くの参加国が約束した増産を履行できない現状をデータは示す
  • 余剰生産能力はサウジとUAE、イラク、クウェートにほぼ限られる
This undated file photo shows a Qatari LNG tanker ship being loaded up with LNG at Raslaffans Sea Port, northern Qatar. 

This undated file photo shows a Qatari LNG tanker ship being loaded up with LNG at Raslaffans Sea Port, northern Qatar. 

Photographer: Anonymous/AP

石油輸出国機構(OPEC)と非OPEC主要産油国で構成する「OPECプラス」は、協調減産縮小に伴う現行の小幅な供給拡大ペースを3月も維持することで合意した。OPECプラス全体として、約束した供給を十分履行できない状況が明らかになり、原油不足の可能性を市場は不安視している。

  OPECプラスは2日の閣僚級会合で、3月も産油量を日量40万バレル増やすことを決めた。しかし、多くの参加国が約束したわずかな増産も履行できない現状をデータは示す。ナイジェリアからリビアに至るまで、不十分な投資や武装組織の不穏な動きが原油輸出を損ない、中東産油国に残る余剰生産能力に負担が増している。

  OPECの余剰生産能力は、盟主のサウジアラビアとアラブ首長国連邦(UAE)、イラク、クウェートにほぼ限られる。UAEの首都アブダビ周辺で爆発や火災を引き起こした無人機とみられる攻撃が繰り返されたり、ウクライナを巡りロシアと欧米諸国との緊張が高まったりする場合、供給途絶を埋め合わせる原油をどこから入手できるかトレーダーの不安は高まるばかりだ。

In a Slump

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Source: OPEC and Bloomberg survey for Jan. 2022

  ゴールドマン・サックス・グループのエネルギー商品調査責任者ダミアン・クルバラン氏は「われわれが原油価格見通しに強気な主な理由は、市場の二つのバッファー、在庫と余剰生産能力が歴史的低水準にある現状だ。OPECプラスが供給拡大ペースを加速させるとしても、極めて低い水準の余剰生産応力を食いつぶすことでのみ可能になろう」とリポートで分析した。

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サウジアラビアのアブドルアジズ・エネルギー相
Photographer: Andrey Rudakov/Bloomberg

   RBCキャピタル・マーケッツのチーフ商品ストラテジスト、ヘリマ・クロフト氏は「原油価格の急激な上昇が続けば、サウジが再び調整役を果たし、増産に動く道筋が想定される」と指摘した。

  ブルームバーグの調査によれば、1月のOPEC13カ国の供給は日量5万バレルの増加にとどまった。リビアは武装組織による妨害で日量14万バレル減少した。

 

原題:OPEC+ Agrees on Another Gradual Oil-Output Hike for March (2)

(抜粋)

 

(市場関係者のコメントなどを追加して更新します)
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