日本株は小幅続伸、米ハイテク株高を好感-米金融政策の懸念は重し
酒井大輔
更新日時
東京株式相場は小幅ながら3営業日連続で上昇。米ハイテク株の大幅高を受けて、日本でも電機や精密機器株に買いが入った。業績計画を上方修正したNECやTDKの株価の上げが目立った。ただ午後の株価指数は上げ幅を縮小し、TOPIXは前日比で下落に転じる場面があった。米金融引き締めへの懸念は根強く、きょう公表の米景気指数を確認したいとする買い控えムードも出た。
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市場関係者の見方
T&Dアセットマネジメントの浪岡宏チーフストラテジスト
- 月初の取引で売買代金は多い印象。業績の良い銘柄には買いが入っている一方、材料不足の銘柄には売りが出ているようだ
- きょう公表の米ISM製造業景況感指数は市場予想で力強さがなく、投資家は買い控えムードが出ている面がある
- 昨日は月末ということで持ち高調整の買いが相場を押し上げ、米国市場も同様の動きだった印象。株高トレンドになるか迷いがまだありそうだ
東証33業種
上昇率上位 | 海運、陸運、情報・通信、小売、銀行 |
下落率上位 | 繊維製品、鉱業、ガラス・土石製品、パルプ・紙、非鉄金属 |
背景
- 米経済に急ブレーキかけず、利上げを前に金融当局者が相次ぎ慎重論
- NEC株が急伸、半導体不足織り込み業績計画を増額-ポジティブの声
- ドル・円相場は1ドル=115円近辺で推移、前日の日本株終値時点は115円43銭
- 前日の海外市況はこちらをご覧ください
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