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米国債のショートポジション解消、FOMC声明に論理的な反応可能

  • 米国債先物に関する先週の建玉は急減-CMEのデータ
  • JPモルガンの調査、ニュートラルへのポジションのシフトを示す

先週の米国株急落で米国債利回り上昇を見込む集中的な取引が解消されたため、26日の米連邦公開市場委員会(FOMC)声明に対しても米国債市場が論理的に反応できるのではないかとみられる。

  先物債券市場は既に先週の値上がりで、ショートカバーがはっきりと示されている。JPモルガン・チェースが25日に発表した米国債投資家調査は、ショートからニュートラルへのポジションのシフトを示した。

  シティグループのストラテジスト、ビル・オドネル、エド・アクトン両氏はリポートで、「今年最初の数週のうちに起きた株式市場の混乱が米金利市場における過大な戦術的ショートを解消させた」とし、FOMCに向けて市場は久しぶりに均衡しているようだと分析した。

 

JPMorgan clients cut short positions as 10-year yields reject 1.90%
 
 

  CMEグループのデータによれば、米国債先物に関する先週の建玉は急減。値上がりに伴うトレーダーのショートカバーと一致している。

  米10年国債利回りは1.90%が天井となり、これが先物のショートカバーを引き起こしたと見られる。25日に行われた米5年国債入札の好調も同様のトレンドを反映。JPモルガンの週間顧客調査でも、ニュートラルのポジションが昨年12月以来最大となった。

  シンガポールのDBS銀行の金利ストラテジスト、ユージン・レウ氏(シンガポール 在勤)は「米国債に関するポジションが均衡していることは、市場がFOMC声明に反応することを意味する」と述べた。短期の利回り上昇のリスクはなおあるとの見方も示した。

  TDセキュリティーズのジム・オサリバン氏らストラテジストは25日のリポートで、最も市場を動かすだろうと思われるのは量的引き締め加速に関するコメントだろうと指摘した。

原題:Short-Seller Clearout Leaves Bond Traders Primed for Crucial Fed(抜粋)

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