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中国不動産開発企業、資金難で用地取得困難-LGFVが救世主に浮上

  • 地方政府の土地入札、不動産開発企業は応札の余裕なし
  • 簿外で資金調達するLGFV、債務返済能力を巡る懸念が再燃
Buildings surrounded by fog in Rizhao, China.
Photographer:  An Baiming/VCG via Getty Images

 

Buildings surrounded by fog in Rizhao, China.
Photographer:  An Baiming/VCG via Getty Images

 

中国の山東省日照市が最近実施した土地入札は、何の変哲もない手続きのように見受けられた。応札は4件に上り、価格は1億7000万ドル(約190億円)相当と開始価格を11%上回った。

  だが、すぐに興味深い構図が判明した。入札に応じたのは日照市政府の資金調達事業体、地方融資平台(LGFV)だと報じられたのだ。つまり、入札対象となった土地の売り手も買い手も日照市だということだ。

  中国国内ではLGFVが資金繰り難の不動産開発企業に代わり、用地購入の最大手に浮上しており、簿外で資金を調達するLGFVの債務返済能力を巡る懸念が再燃している。LGFVの債務は積み上がっており、8兆4000億ドルを超えるとの推計もある。

  コンサルティング会社の中指研究院によれば、昨年11-12月に土地入札を行った21の大都市のうち9都市で、区画の半分以上がLGFVによって取得された。

Local Governments' Rescue

Local government financing vehicles snap up land to stabilize market slump

Source: China Index Holdings

  こうした動きは土地売却の低迷に歯止めをかけ、地方政府にとって不可欠な収入をもたらす効果が期待できる一方、一連の土地購入はLGFVのリスクを深刻化させる恐れがある。

Land Addiction

Cooling property market threatens local governments' financing

Source: E-house China Research and Development Institute, Bloomberg calculations

  HSBC晋信平穏増利債券基金の傅煜清ポートフォリオマネジャーは「土地購入は普通ならLGFVの借り入れ増やレバレッジ拡大につながるだろう」と指摘。「後になってこれらを減らしていくのは簡単ではない」と話す。

  日照市のLGFVが先月の入札で応札を複数行っていたと報じたのは澎湃新聞だった。同LGFVはコメントを控えた。日照市の土地担当部署にも電話したが、応答がなかった。

Bonds trade near record highs
 
 

Risk Map

Inner Mongolia and Jilin top refinancing risk for LGFVs in Mainland China

Source: Bloomberg

Note: Refinancing ratio compares Mainland Chinese provinces with gross domestic product above 1 trillion yuan ($155 billion).

原題:Shadowy China Firms Spend Billions on Land Shunned by Developers(抜粋)

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