日本株は小反発、米株先物高で売られ過ぎを意識-半導体や銀行が高い
長谷川敏郎
更新日時

An electronic ticker at the Tokyo Stock Exchange (TSE), operated by Japan Exchange Group Inc. (JPX), in Tokyo, Japan, on Thursday, Jan. 13, 2022.
Photographer: Toru Hanai/Bloomberg東京株式市場は小幅に反発。アジア時間の米国株先物が上昇する中で短期的な売られ過ぎ感を見直す動きが強まった。前週に下げが目立った半導体関連の一角や銀行、海運株を中心に値上がりした。半面、米国で金融政策の先行き不透明感がくすぶり、輸送用機器など輸出関連は安く、情報・通信株も下落した。
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市場関係者の見方
野村証券の佐藤雅彦エクイティ・マーケットアナリスト
- 米国で株式需給が一つの節目を越えたのでは、と買い安心感が出た。先週はオプション特別清算値(SQ)算出絡みもあって下落した米国株の先物が上昇し好感された
- 昨年9月以降の日経平均は2万7500-2万9500円、株価収益率(PER)で13.5-14.5倍のレンジにあった。現在はバリュエーション上でもほぼ下限で投機筋が2万7500円以下ではショートにリスクがあると感じている
- 日本株はサイコロジカルラインや25日線からの下方かい離率などテクニカル面で売られ過ぎ感が出ている、過度に警戒されている米連邦公開市場委員会(FOMC)を通過すれば株価が見直される公算が大きい
東証33業種
上昇率上位 | 鉱業、海運、銀行、ガラス・土石製品、繊維製品 |
下落率上位 | 証券・商品先物取引、精密機器、陸運、空運、情報・通信、鉄鋼 |
背景
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