コンテンツにスキップする

米FRB、予想を上回る引き締めに動くリスクも-ゴールドマン

更新日時
  • ゴールドマンのエコノミスト、現時点は年内4回利上げ予想がベース
  • 「リスクは当社のベースラインの上方に幾分傾斜」とリポートで指摘
Federal Reserve Board Chairman Jerome Powell. 

Federal Reserve Board Chairman Jerome Powell. 

Photographer: Pool/Getty Images North America

ゴールドマン・サックス・グループのエコノミストは米金融当局による今年の金融引き締めについて、ウォール街の現時点の予想よりも積極的なものになるリスクがあるとの見方を示した。

  ヤン・ハッチウス氏をはじめとするゴールドマンのエコノミストは週末の顧客向けリポートで、同社としては現時点で3月と6月、9月、12月の利上げに加え、7月にバランスシート圧縮開始の発表があると見込んでいると指摘した。

  ただ、インフレ高進圧力を踏まえれば「リスクは当社のベースラインの上方に幾分傾斜している」とした。

  ゴールドマンのエコノミストは、新型コロナウイルスのオミクロン変異株の広がりで需給不均衡が長引くことや賃金の伸びが引き続き強いことで懸念を強めている。サプライチェーンの問題や賃料の大幅上昇、短期的なインフレ期待が極めて高いことなどと相まって、現在のインフレ圧力が続くことを示唆しているという。

  インフレの「動向に変化が見られるまで毎回の連邦公開市場委員会(FOMC)会合で金融当局が何らかの引き締め措置を行うことを望むリスクがある」と指摘。「これは5月にも利上げもしくはバランスシートを巡る発表の前倒しがあり、年内4回を上回る利上げの可能性を浮き彫りにする」と分析した。

  25、26両日にはFOMC会合の開催が予定されており、パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長ら当局者は3月のゼロ金利政策解除の可能性を示唆するとの観測が広がっている。

Higher Rates Coming

Fed rate liftoff is likely in March and rates may rise gradually in 2023

Source: Bloomberg survey of economists Jan. 14-19

  ゴールドマンのエコノミストは、米金融当局が一層積極的に動くことを決めた場合、50ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)ではなく、連続での25bp利上げとなる公算が大きいと予想。「それでも大きなステップとなるが、現時点でそれを検討しているFRB当局者は少なそうだ」と分析した。

  連続的な利上げへのシフトの引き金になり得る潜在的要因として、長期的なインフレ期待のさらなる上昇や、インフレを巡る新たな上方向へのサプライズなどを挙げた。

原題:Goldman Sees Risk Fed Will Tighten More Than Forecast (1)(抜粋)

(4段落目と7段落目を追加します。更新前の記事では「毎会合での引き締め」を「予想を上回る引き締め」に訂正済みです)
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE