きょうの国内市況(1月21日):株式、債券、為替市場
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●日本株は反落、米ハイテク安を嫌気-半導体装置安い、自動車も下落
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東京株式相場は反落。米国で金融引き締め懸念を背景にしたハイテクなどの成長株売りに歯止めがかからず、投資家の不安が高まった。東京エレクトロンなどの半導体製造装置株が軒並み値を崩した。1月が減産になる見通しとなったトヨタ自動車の株価も値を下げ、他の自動車株にも売りが広がった。ただ午後の株価指数は下げ幅を縮めた。朝方は値下がりしていた空運や陸運株が切り返し、相場を支えた。
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アイザワ証券投資顧問部の三井郁男ファンドマネジャー
- 金融引き締めを急ぐ米国の株安が続き、日本株も連れ安した
- 昨年末からパフォーマンスが良かった自動車や半導体などのセクターに利益確定の売りが出た一方で、電気・ガスなどのディフェンシブ銘柄に資金が逃避した。海外では新型コロナウイルス感染拡大がすでにピークアウトしている国もあり、影響は限られるとの見方から空運や陸運株は高かった
- 米国は小売売上高などの経済指標を見ても消費回復に陰りが出始めている。20日発表の米中古住宅販売件数も減少した。世界的に景気回復が遅れるのではとの警戒感が広がった
東証33業種
下落率上位 | 鉱業、輸送用機器、石油・石炭製品、電機、海運 |
上昇率上位 | 空運、陸運、電気・ガス、食料品、ゴム製品 |
●債券は上昇、米長期金利が一段と低下-値ごろ感から買いとの見方も
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債券相場は上昇。米長期金利が時間外取引で一段と低下したことを受けて、買いが優勢だった。流動性供給入札が無難に通過したことも支援材料になったほか、年初来の金利上昇により値ごろ感から買いが入ったとの声も出ていた。
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みずほ証券の松崎涼祐シニアマーケットアナリスト
- 年初から日銀の出口政策を巡る思惑で金利が上昇してきたが、金融政策決定会合と黒田東彦総裁の会見を経てそうした思惑が収束し、足元の金利が高過ぎるとの見方から債券が買われた
- 前日の米国市場で長期金利が低下し、この日の時間外取引でさらに低下していることも追い風になった
流動性供給入札
- 対象は残存期間5年超15.5年以下
- 応札倍率は3.52倍と同じ年限の前回(3.50倍)からほぼ横ばい
- 備考:流動性供給の過去の入札結果(表)
●円が全面高、株安でリスク回避続く-FOMC警戒、ドルは113円後半
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東京外国為替市場では円が主要通貨に対して全面高。米金融引き締め加速への警戒感がくすぶり、株式相場の下落が続く中、リスク回避に伴う円買いが先行した。ドル・円相場は米長期金利の低下も重しとなり、1ドル=113円台後半へ値を下げた。
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りそなホールディングス市場企画部の梶田伸介チーフストラテジスト
- 米金利上昇はだいぶ落ち着いてきているが、リスク資産はまだ来週のFOMC(米連邦公開市場委員会)に向けて警戒、ポジション調整が続いている感じ
- 目先はリスク資産の動向がポイント。円ショートも出来ている状況で、もう一段株が売られるようだと円高の可能性もある
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