米中古住宅販売、12月は4カ月ぶり減少-在庫不足と金利上昇で
Olivia Rockeman全米不動産業者協会(NAR)が発表した昨年12月の中古住宅販売件数は4カ月ぶりの減少となった。住宅ローン金利が最近急上昇しているため、物件購入意欲はさらに減退する可能性がある。
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中古住宅販売件数(季節調整済み、年率)
出所:NAR
12月の販売件数減少は在庫の減少と住宅ローン金利上昇の両方を反映している。ローン金利は後に2020年3月以来の水準に上昇した。
中古住宅価格(季節調整前、中央値)は前年同月比15.8%上昇し、35万8000ドル。前月は35万4400ドルだった。
NARのチーフエコノミスト、ローレンス・ユン氏は「販売件数は減少しているものの、価格がここまで強いという事実は買い手がいることを示している。ただ、在庫不足が一部の販売活動の妨げになっている」と記者団との電話会議で述べた。
中古住宅在庫は91万戸で、前月比18%減、前年同月比で14.2%減となった。販売に対する在庫比率は1.8カ月で過去最低の水準。不動産業界では、同比率が5カ月を下回ると供給タイトと考えられている。
一戸建ての販売は4.3%減の552万戸。コンドミニアムなど集合住宅の販売は7%減の66万戸。
販売は全米4地域で減少。西部と南部の減少が目立った。
統計の詳細は表をご覧ください。
原題:Sales of Existing U.S. Homes Drop for First Time in Four Months、U.S. Dec. Existing-Home Sales Fell 4.6% to 6.18m, Below Est.(抜粋)
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