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トヨタ株が1年10カ月ぶり日中下落率、生産計画引き下げを嫌気

  • 今期生産台数は870万台割る可能性、会社従来計画900万台-シティ
  • トヨタの計画下方修正受け、他の自動車関連株にも売り広がる

トヨタ自動車の株価が19日、一時前日比4.7%安の2310円と2020年3月以来の日中下落率を付けた。同社が前日、半導体不足の影響で今期(2022年3月期)の生産計画を下方修正したことを嫌気した売りが出た。

  トヨタは18日、2月の世界生産を従来計画比で約15万台減の70万台とすると発表。これに伴い、これまで900万台としていた今期の世界生産計画も見通しを下回る見込みだと明らかにした。

  SMBC日興証券の木下壽英アナリストは18日付のリポートで、2月の生産台数は例年そこまで高水準ではないものの、生産正常化・挽回生産を目指していたタイミングで2月の計画が80万台に満たない水準となったことは「どちらかといえばネガティブ」と指摘した。

  シティグループ証券の吉田有文アナリストは英文リポートで、トヨタの3月生産台数が約80万台になるとの前提で、今期の生産台数が870万台を下回る可能性があるとした。また、トヨタが足元の状況が長引く可能性があるとしたことから、来期(23年3月期)決算見通しへの期待が高まることは考えにくいとの見方を示した。

  世界的な半導体不足や新型コロナウイルス感染拡大の影響で自動車部品のサプライチェーン(供給網)には混乱が広がっている。半導体不足は今年いっぱい解消しないとの見方も出るなど事態が長期化する恐れが高まる中、強固なサプライチェーンを築いているとされるトヨタも2度目となる通期生産計画の下方修正を余儀なくされた。

  トヨタの生産計画の下方修正を受けて、他の自動車メーカーや部品メーカーの株にも売りが広がった。日産自動車の株価は一時2.6%安の616.2円、ホンダ株も同2%安の3440円を付けた。トヨタ系列の部品メーカー、トヨタ紡織は同4.9%安、デンソー株は同3.8%安となった。

  SMBC日興の木下アナリストは、トヨタですら計画通りに生産できない状況を踏まえると、「他社の状況は推して知るべしであろう」と指摘した。

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