コンテンツにスキップする

アップルとグーグル、反トラスト法案に抗議-プライバシー損なう恐れ

  • ユーザーのサイドローディング可能に、アップルの事業モデルに打撃
  • 独占を維持しようとする必死の試みとクロブシャー議員の報道官

アップルとグーグルは18日、米議員に対し、大手ハイテク企業の市場支配力を抑えることを狙った超党派の反トラスト(独占禁止)法案が可決されれば、ユーザーのプライバシーとセキュリティーが脅かされる可能性があると警告した。

  アップルは上院司法委員会のダービン委員長(民主)と同委の共和党トップ、グラスリー議員ら宛てに書簡を送り、法案に抗議。ブルームバーグ・ニュースが入手した同書簡で、政府の監視や事業モデルの混乱につながる変更からアップストアを守ろうとするアップルの姿勢が浮き彫りになった。

  アップルの政府関連業務担当シニアディレクター、ティム・パウダリー氏は同書簡で、「この激動の1年、ソーシャルメディアに関するさまざまな論争や長くおろそかにされてきた子供へのリスクを巡る内部告発者の主張、ランサムウエアを使ったサイバー攻撃による主要インフラの被害を目の当たりにしてきたが、議会の対応によって個人向けデバイスのセキュリティーやプライバシー保護がはるかに難しくなるとすれば皮肉なことだ。残念だが、この法案が可決されればそうなるだろう」と訴えた。

  一方、米アルファベット傘下のグーグルはブログ投稿で、グーグルサーチやGメールといった同社の人気商品が打撃を受けるとして、同法案を批判。成立すればセキュリティーやプライバシーを損ない、消費者にとって有害なものになると主張した。

巨大IT企業対象に米議会が新たな規制法案、法的責任と競争阻害で

  グラスリー議員と民主党のクロブシャー議員が共同で提出した同法案はハイテク大手各社のプラットフォームに若干の変更を義務付ける内容で、アップルは「iPhone(アイフォーン)」や「iPad(アイパッド)」のユーザーがサイドローディング(アップストア以外でアプリをインストール)できるようになると警戒している。

  法制化されれば、アップルはアップストアから15ー30%の手数料徴収が不可能か困難になり、事業モデルの中核部分が打撃を受けるほか、プライバシーとセキュリティーに対する同社の姿勢に混乱が生じかねない。

  クロブシャー氏の報道官は、法案がセキュリティーを損なうものだとの主張に反論。声明で「『サイドローディング』に関するアップルの主張は全て、競合する企業から巨額の手数料を徴収するのに使われるアップストアの独占を維持しようとする必死の試みだ」と指摘した。

  上院司法委は週内にも同法案を審議する計画だ。下院司法委は昨年6月、同様の法案を可決している。

原題:Apple, Google Tell Senate That Tech Bills Will Harm Privacy (4)(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE