ゲーム業界のM&A観測強まる、マイクロソフトの大型買収発表で
Thyagaraju Adinarayan-
エレクトロニック・アーツやロブロックスなどの株価上昇
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先週にはテイクツーがモバイルゲームのジンガ買収を発表
米マイクロソフトがゲームソフト会社アクティビジョン・ブリザードの買収を発表したのを受け、ゲーム関連銘柄が世界的に上昇している。2022年は軟調な滑り出しとなっていたテクノロジー株を活性化させる可能性がある。
マイクロソフト、アクティビジョンを7.9兆円で買収へ-過去最大 (1)
18日の株式市場では米エレクトロニック・アーツ(EA)や米ロブロックス、仏ユービーアイソフト・エンターテインメント、ポーランドのCDプロジェクトなどが上昇。一部は買収ターゲットの候補として取りざたされている。これら企業の株価が最近下げたことに加え、メタ・プラットフォームズなど巨大企業のメタバース(仮想空間)やゲームへの関心が高まっており、ゲーム関連業界ではさらなる買収・合併(M&A)への期待が高まっている。
先週には米ゲームソフト会社テイクツー・インタラクティブ・ソフトウエアがモバイルゲームメーカーの米ジンガを買収すると発表していた。
ゲームソフトのテイクツー、モバイルゲームのジンガ買収-110億ドル
Mバンクのアナリスト、ピョートル・ポニャトフスキ氏は「最近の大型買収はいずれも、マーケットリーダーが過小評価されていることを示すものだ」と指摘。「マイクロソフトによる買収はサブスクリプションモデルがゲーム事業の未来であると示しており、豊富なゲームカタログを持つ企業を後押しするはずだ」と述べた。

アクティビジョン(白)、EA(青)、ユービーアイ(紫)CDプロジェクト(オレンジ)の株価推移(21年1月19日基準)
出所:ブルームバーグ
原題:Microsoft’s Activision Deal Ignites M&A Speculation in Rivals(抜粋)
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