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団塊世代の実質所得に警告、債券低迷-ダン・ファス氏がインフレ語る

  • 最も大きな影響受けるのはインフレ連動でない債券に投資する人々
  • 米年金と保険会社資産の45%が債券、20年前は35%-JPモルガン

資産運用会社ルーミス・セイレスのダン・ファス副会長(88)は、米国で約40年ぶり高水準に達したインフレによって最も大きな打撃を受けるのは団塊世代など年金生活者だとの見方を示した。

Loomis Sayles & Co. Vice Chairman Dan Fuss Interview
ダン・ファス氏
Source: 30204603A

  同氏はインタビューで、「インフレによって最も大きな影響を受けるのはインフレ連動でない債券に投資している人々だ。大半の退職者がこれに当てはまる。こうした人々の所得は物価上昇について行けないだろう」と語った。

  JPモルガン・チェースによれば、米年金基金と保険会社が米英日3カ国と欧州の市場で保有する資産の45%を債券が占める。この比率は20年前には35%だったが、低金利で発行が増える中で上昇してきた。物価と金利の上昇は債券の投資リターンを損ねる。  

 

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Source: Bloomberg

  ファス氏はそれでも、2年ぶり高水準に達した米国債利回りが安定すると期待している。ただ、利回りがさらに上昇するようなら、長期債は期限前売却で現金化する考えだという。

  インフレ率が前回7%に達した1982年のような事態は予想してないものの、「私の経験によれば、いったん物価上昇が賃金に波及すると、一部の想定以上にシステム内に長くとどまる可能性がある」と述べた。

 

原題:

Dan Fuss Warns on the Real-Income Hit to Boomers as Bonds Slump(抜粋)

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