コンテンツにスキップする

【債券週間展望】長期金利に上昇圧力、日銀会合まで神経質な展開か

1月第3週(17日-21日)の債券市場では、日本銀行が物価目標の2%達成前に利上げが可能か議論しているとの一部報道を受け、長期金利に上昇圧力がかかると予想されている。日銀の金融政策決定会合までは神経質な展開が続く可能性が高い。一方、米長期金利の上昇が一服していることは支援材料で、日銀の早期政策修正への懐疑論が強まれば金利は低下方向に向かうとの見方もある。

市場参加者の見方

◎野村証券の中島武信チーフ金利ストラテジスト

  • 黒田東彦総裁は先月の講演でも2%は遠く現在の金融緩和をしっかり続けていくと発言している。退任後にこうした議論が出るのならともかく、黒田総裁の下でこうした報道が出たことには違和感がある
  • 国内投資家は報道に懐疑的だが、最近の金利上昇ペースが速かったためリスク許容度が低下しており、日銀会合までは警戒感から金利上昇圧力がかかる可能性も
  • 米金利が上げ止まっていることが国内金利上昇圧力をある程度相殺しよう。記事への懐疑論が浸透すれば金利は低下方向に
  • 新発10年債利回りの予想レンジは0.11%~0.17%

◎SMBC日興証券の森田長太郎チーフ金利ストラテジスト

  • 日銀会合の結果を見るまでは金利は低下しにくく、売り圧力が強まる可能性も
  • もともと年後半に長短金利操作(イールドカーブコントロール・YCC)の何らかの修正が行われると予想していたが、金融政策正常化に向けた議論がこれほど早く始まるとすればサプライズだ
  • そうした議論が年初から表に出てくるとなると、日銀が前のめっている印象がある
  • 新発10年債利回りの予想レンジは0.12%~0.18%

国債入札予定

 対象発行予定額
19日

流動性供給入札

(残存期間1年超5年以下)

4000億円程度
21日

流動性供給入札

(残存期間5年超15.5年以下)

5000億円程度

日銀買い入れ予定

 対象年限買い入れ予定額
17日1-3年4500億円
 3-5年4500億円
 5-10年4250億円
 25年超500億円

 

20日

1-3年4500億円
 3-5年4500億円
 5-10年4250億円
 変動利付債300億円

 

主な材料

  • 17日:中国の国内総生産(GDP、昨年10-12月期)
  • 17日:米キング牧師生誕記念日で祝日、株式・債券市場は休場
  • 18日:日銀金融政策決定会合、展望リポート、黒田総裁が会見
  • 21日:12月の全国消費者物価指数(CPI)
  • 21日:日銀金融政策決定会合議事要旨(12月16・17日分)
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE