フィラデルフィア連銀総裁、3月利上げを予想-年内に3回か4回実施
Steve Matthews
Patrick Harker, president of the Federal Reserve Bank of Philadelphia, speaks during the the Federal Reserve Bank of Atlanta & Dallas Technology Conference in Dallas, Texas, U.S., on Thursday, May 24, 2018.
Photographer: Cooper Neill/Bloomberg米フィラデルフィア連銀のハーカー総裁は3月の利上げ開始に加え、年内に3回か4回の利上げを実施することが好ましいとの考えを示した。最近は利上げを支持する金融当局者が増えている。
ハーカー総裁は13日にフィラデルフィア・ビジネス・ジャーナルがバーチャル形式で主催したイベントで、「インフレが望ましい水準よりも高く、雇用市場が非常に堅調だという現状から導かれる避けようのない論理的結論は金融政策の引き締めだ」と述べた。発言内容は講演原稿に基づく。

聴衆からの質問に対し、「データに何ら変化がなければ、3月に0.25ポイントの利上げが実施されるというのが私の予想だ」と回答。「今日分かっていることを踏まえて今日その決定をするならば、私はそれを支持するだろう」と話した。
「私は今年に関して3回の0.25ポイント利上げを予想している」と発言。「インフレが制御されない場合は、4回目の必要性も確信するだろう。ただし、データを見極めなくてはならない」と続けた。
政策金利をゼロ近辺から1%前後に十分に引き上げた後、「2022年終盤か23年早期に」バランスシートの縮小が開始されると予想。償還期間が短めの米国債を中心に、時間の経過とともに米国債のみあるいは米国債が大部分を占めるバランスシートへの移行を支持すると述べた。
ハーカー総裁は今年、空席となっているボストン連銀総裁が決まるまで、連邦公開市場委員会(FOMC)会合で政策決定に関して代わりに投票する予定。

原題:
Fed’s Harker Sees Liftoff in March, Three or Four Hikes in 2022(抜粋)