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債券は大幅安、日銀政策修正の観測報道で売り-20年入札後に下げ縮小

更新日時
The Bank of Japan (BOJ) headquarters in Tokyo, Japan, on Sept. 27, 2021. The Bank of Japan will release its quarterly Tankan business sentiment survey on Oct. 1.
The Bank of Japan (BOJ) headquarters in Tokyo, Japan, on Sept. 27, 2021. The Bank of Japan will release its quarterly Tankan business sentiment survey on Oct. 1. Photographer: Toru Hanai/Bloomberg

債券相場は大幅安。中期債利回りがマイナス金利政策下の最高水準を更新した。日本銀行が物価目標2%の達成前に利上げを議論との観測報道を受けて、先物が主導して売り圧力が掛かった。もっとも、市場は過剰反応との見方や、20年債入札の無難通過を受けて下げ幅を縮小した。

  • 新発5年債利回りは一時前日比2.5ベーシスポイント(bp)高いマイナス0.015%、新発2年債利回りは1bp高いマイナス0.075%と、いずれも2016年1月のマイナス金利政策導入決定以来の高水準
  • 新発10年債利回りは2bp高い0.145%、一時0.155%と約10カ月ぶり高水準
  • 長期国債先物3月物の終値は26銭安の150円80銭。取引開始直後から急落し、一時150円64銭まで下落。午後は20年入札結果の発表後に下げ幅を縮小し、150円88銭まで戻した

 

長期国債先物3月物の日中取引推移
 
 

市場関係者の見方

SBI証券の道家映二チーフ債券ストラテジスト

  • 日銀でこんな議論もあるといった記事に対して、2年債や5年債がマイナス金利解除を意識した動きになっており、過剰反応した
  • 米国が利上げを模索する中、日銀は動かないと思われていることに対し、出口に向けた頭の体操はやっているという程度の話
  • 物価目標を達成していないのに利上げを正当化するような説明が付くのか、ハードルは高く、年内にできるような話でもない
  • 20年債入札は、短いところの金利上昇の話を受けて水準が調整され、良い押し目になった

SMBC日興証券の奥村任金利ストラテジスト

  • 日銀が来週公表する展望リポートが政策修正に直結するものではないと思うが、このタイミングでの報道には神経質に反応しやすい
  • 市場のサーベイでも金融引き締めを予想する比率が上がってきており、今後1年で見ると日銀の政策修正に対して割と現実味が持たれ始めている面はある
  • ただ、物価2%の達成まで相当距離がある中で、利上げについての議論はまだかなり距離があるのではないか
  • 日銀会合を控えて、目先は相場変動が大きくなりそうだが、短期的な金利上昇が収まれば反転の動きも強まるのではないか

20年債入札

  • 最低落札価格は99円35銭と、市場予想中央値の99円30銭を上回る
  • 応札倍率は3.18倍に低下、前回は3.66倍
  • 小さければ好調を示すテール(最低と平均落札価格の差)は6銭、前回も6銭
  • 備考:20年利付国債の過去の入札結果(表)

背景

 

新発国債利回り(午後3時時点)

 2年債5年債10年債20年債30年債40年債
 -0.075%-0.020%0.145%0.530%0.720%0.755%
前日比+1.0bp+2.0bp+2.0bp+2.5bp+1.5bp+1.0bp

 

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