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S&P500企業業績の大幅予想外もう終わりか-ガイダンスで視界改善

  • 業績ガイダンスの発表やめていたS&P500種企業、約85%が再開
  • S&P企業の業績、6四半期連続でアナリスト予想を10%以上上回る

企業業績は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)以降、それまでは見られなかったような規模で予想を上回り、株式の上昇相場を支えてきた。

  ただ、そのような上向き方向の予想外が今後も続く可能性は低いと、ウェルズ・ファーゴの株式戦略責任者、クリストファー・ハービー氏は語る。同氏によれば、2020年の新型コロナ感染拡大で業績ガイダンスの発表を取りやめていたS&P500種株価指数採用企業のうち約85%が再開。従って、株式アナリストはもはや手探り状態ではなくなっている。 

  企業からのガイダンス欠如と、前例のない大規模な支援策を背景とした経済の急回復は、S&P500種企業の業績がアナリスト予想を6四半期連続で10%以上上回る展開につながっている。一部の銀行を皮切りに決算シーズンが始まるが、多くの投資家は全体的な業績について、アナリストに昨年のような忙(せわ)しないペースでの予想上方修正を促す大幅な上振れが引き続き見られるか注目している。 

S&P 500 firms exceed profit estimates by at least 10% for six quarters
 
 

  ブルームバーグ・インテリジェンスがまとめたデータによれば、昨年1年間でS&P500指数採用銘柄の利益見通しは24%増加し1株当たり203.10ドルとなった。

  ハービー氏は12日、顧客向けリポートで、「昨年見られたEPS(1株当たり利益)予想の修正ペースが繰り返される可能性は低い。市場は既にパンデミックに伴うガイダンスの欠如といった効率の悪い状態から解放され、作業は容易になっている。今後の修正は主にファンダメンタルズの改善にけん引されたものとなろう」と分析した。 

  ほかの多くの事象と同様、企業業績もパンデミックによって予想が極めて困難になり、予想外の結果が多くなっていた。コロナ前の5年間についてみれば、企業業績の予想に対する上振れ幅は平均3%だった。

原題:Analysts No Longer Flying Blind Imperil Era of Big Profit Beats(抜粋)

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