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米国債動ぜず、39年ぶり物価高でも-利上げ開始など年初から織り込み

  • 昨年12月の総合CPIは前年同月比7%上昇、コア指数は5.5%上昇
  • CPI発表受けて利回りいったん緩やかに上昇後、すぐに買い手登場

12日に発表された昨年12月の米消費者物価指数(CPI)は1982年6月以来の上昇率となったものの、同日の金融市場で米国債相場が動じることはほとんどなく、10年債入札もこなした。3月の米利上げ開始観測は既に広がっており、最新のCPI発表はこの観測を補強した。

  12月の総合CPIの上昇率は前年同月比7%と予想と一致。変動の大きい食料品とエネルギーを除くコア指数は5.5%と、予想の5.4%をわずかに上回った。物価統計の発表を受け、米国債利回りは各年限を通じていったん緩やかに上昇したが、買い手はすぐに現れた。

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  落ち着いた反応の一因には、米金融当局による債券購入のテーパリング(段階的縮小)完了や利上げ開始の可能性にトレーダーが備え、利回りが年初から既に急上昇していたことがある。JPモルガン・チェースの最新調査によれば、米国債市場全般のポジションはCPI発表前の時点で、ネットベースで2017年以来最も弱気となっていた。

  アメリベット・セキュリティーズの米金利責任者、グレゴリー・ファラネッロ氏は「市場は年初から米金融引き締め見通しを積極的に織り込んでおり、多少の値固めが見られるのは驚きではない」との見方を示した。

  12日は金融政策の動向に敏感な2年債利回りが4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の0.92%で終了。指標である10年債利回りは一時1.75%を上回った後、1bp上昇の1.74%で取引を終えた。13日にもイールドカーブ(利回り曲線)全般で利回りはほぼ変わらずか1bpの上昇。金利先物が反映する3月の0.25ポイント利上げ確率は引き続き88%となっている。

Yields jumped at start of the year in anticipation of rate hikes
 
 

原題:

Treasuries Unfazed by Inflation Jump After Bracing for Fed Hikes(抜粋)

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