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実質利回り上昇に備えよ-50bp上昇をモルガン・スタンレーは予想

  • 低金利の恩恵を受けてきた割高な株式への売り強まる見込み
  • 「米連邦準備制度のインフレ許容度が変化した」とシーツ氏

米国債市場が新型コロナウイルス禍後の世界に合わせて調整する中で、株式ボラティリティーの高まりに備える必要があると、モルガン・スタンレーが指摘した。

  同社は景気回復と米利上げの中でインフレ調整後の10年物利回りが50ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)余り上昇し、コロナ禍前の水準に戻る可能性があるとみている。

  モルガン・スタンレーの主任クロスアセットストラテジスト 、アンドルー・シーツ氏はインタビューで「市場の動きはまだ完了していない。金融政策が変化しているのだから、金利の動きが完了した、あるいは全てを織り込んだと考えるのは時期尚早だ。実質利回りにはまだ大きな上昇余地がある」と述べた。

The Nasdaq 100 Index recovered some of the losses as real rates dropped
 
 

  今年の第一週には割高なテクノロジー株の多いナスダック 100指数が4.5%下落、10年物実質利回りは昨年4月以来の最高となるマイナス0.77%に達した。

  シーツ氏は10年物実質金利が現在のマイナス0.83%から2022年中にマイナス0.3%に達する可能性があると考えている。これは歴史的には低いが、金利に敏感な戦略を取る投資家には新たな苦痛をもたらす恐れがある。

  「バリュー株より成長株に大きく影響するだろう。また、市場全体の株価収益率(PER)は低下すると思う」と同氏は述べた。

  ウォール街には金利上昇見通しへの市場の反応が行き過ぎとの見方もあるが、シーツ氏は「米連邦準備制度のインフレ許容度が変化した」と指摘する。

  「S&P500種株価指数についての当社予想は平均より低いが、これは企業利益について弱気なためではなく、実質金利上昇に伴って株価収益率が低下すると考えているからだ」とも説明した。

 

原題:

Morgan Stanley’s Sheets Says Get Ready for Higher Real Yields(抜粋)

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