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コロナ検査が映す格差社会-米グーグル正社員向け11万円、数分で結果

  • 出社求められる契約社員は検査施設への郵送作業が伴うPCR検査
  • 在宅勤務が認められる正社員、家族向けキット要請も可能
サンフランシスコで新型コロナ検査のために列を作る住民(2022年1月10日)

サンフランシスコで新型コロナ検査のために列を作る住民(2022年1月10日)

Photographer: David Paul Morris/Bloomberg

グーグルは米国で在宅勤務する正社員に数分で結果が判明する新型コロナウイルス検査キットを提供しているが、依然として出社が求められる契約社員は結果待ちに長時間を費やさねばならない。

  在米の同社正社員と家族は在宅で結果が数分で分かるキュー・ヘルスの検査キットを要請できることが、ブルームバーグが確認した文書で分かった。一方、親会社アルファベットの労組が11日にツイッター投稿した文書によれば、オフィスに出社しなければならない契約社員は検査施設への郵送作業が伴うBioIQのPCR検査を受ける。

  質の高い新型コロナ検査を簡単に受けられるかどうかは米国で、社会的不平等を測るバロメーターとなった。オミクロン変異株の感染拡大に伴う症例数急増を背景に、検査待ちの長い列が全米各地で見られるようになったが、在宅検査キットの供給先は選別され、流通市場での価格は急騰。バイデン大統領は10日、保険会社に在宅検査費用のカバーを義務付けたほどだ。米政府は5億回分の検査キットを無料提供する予定でもある。

  グーグルの正社員はこれまでも、同社のベンダーや契約・派遣社員では享受できない特典を受けてきた。例えば、契約社員の立場ではPCモニターもう1台を社内ネットワークで要請することもできなければ、報酬の一部としてアルファベット株を受け取ることもない。こうした格差が健康管理の分野にまで及んできた。

  同社広報担当者は発表文で、「派遣社員やベンダーを含む当社の幅広い労働力を構成するメンバーと従業員向けに、在宅とオフィスで検査を無料で受けられる選択肢を多く提供している」とし、これによって公的な検査態勢にかかる圧力を緩和していると説明した。アルファベットが直接雇用する人材は15万人を超えるが、契約社員やベンダーの総人数は明らかにしていない。

  グーグルが正社員に送るキューの検査キット一式は10回分のカートリッジ含めて949ドル(約11万円)かかる。関係者によると、在宅勤務が認められているこれら社員はさらに、自身と2歳以上の扶養家族向けに毎月最大20カートリッジの追加要請が可能だ。

  ブルームバーグが確認した文書によると、契約・派遣社員を含め一部データセンターで働くスタッフは75ドルのルシラ・ヘルスの検査キットも入手できる。グーグルはキューの検査も受けられると説明したが、在宅は不可という。事情に詳しい関係者2人によると、契約社員含む全ての労働者はサンフランシスコ・ベイエリアやニューヨーク、シアトルにある主要オフィスで検査を受けられる。  

  グーグルのソフトウエアエンジニアでアルファベット労組執行委員のアショク・チャンドワニー氏は、全労働者が同じ待遇を受けるべきだと主張。発表文で「グーグルは一握りの幹部と投資家をもうけさせるため、過半数に近い労働者に彼らが受けて当然の報酬や手当、権利を提供しない二重構造の労働力に頼っている」と述べた。

原題:Google Staff Get Pricey Fast Covid Tests as Contractors Wait (1)(抜粋)

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