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ファストリ:9-11月期営業益5.6%増、海外ユニクロ過去最高益

更新日時
  • 海外ユニクロ事業の営業益45%増、国内は前年の反動などで19%減
  • 中国では新型コロナ感染症に伴う規制により購買意欲が低下

衣料品チェーン「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングは13日、第1四半期(9-11月期)の営業利益が前年同期比5.6%増の1194億円だったと発表した。ブルームバーグが集計したアナリスト9人の予想平均991億円を上回った。米国ユニクロ事業の黒字転換などが寄与した。

Spanish Retail as Inflation Quickens to Record High
ユニクロの店舗(バルセロナ、12月30日)
Photographer: Angel Garcia/Bloomberg

  海外ユニクロ事業の営業利益は45%増の599億円と第1四半期としては過去最高を記録した。同社によると、中華圏以外のアジアやオセアニア、北米や欧州での販売が好調だったことが寄与した。一方、中国大陸では新型コロナウイルス感染症に伴う規制によりアパレル需要が低下したことや、好調だった前年の反動により大幅な減益になったとしている。

  国内ユニクロ事業も前年同期に在宅需要やエアリズムマスクの販売が盛り上がったことの反動により大幅な減収減益。9月から10月中旬までは気温が高い日が続き秋冬商品の販売が不振だったことも響いた。今期(2022年8月期)は既存店とネット通販を合わせた月次売上高が12月まで4カ月連続で前年割れとなっていた。

  今期の業績予想は従来の水準に据え置いた。

  岡﨑健最高財務責任者(CFO)は都内で会見し、中国での減収減益は新型コロナの影響を受けた「特殊な状況」で、「中国において競争環境が大きく変わったとは認識していない」と述べた。また、国内ユニクロ事業では、第2四半期にかけて在庫処分のための値引き販売を強化する予定であることも明らかにした。

第1四半期(9-11月期)決算の要旨
  • 売上高:前年同期比1.2%増の6274億円(市場予想6155億円)
  • 営業利益:5.6%増の1194億円(市場予想991億円)
  • 純利益:33%増の936億円(市場予想673億円)
  • 国内ユニクロ事業の営業益は19%減の487億円
  • 海外ユニクロ事業の営業益は45%増の599億円
  • ジーユー事業の営業益は35%減の89億円
  • グローバルブランド事業の営業損益は25億円の黒字-前年同期2億円の赤字

 

  クレディ・スイス証券の風早隆弘アナリストは決算発表前の電話取材で、売り上げに占める割合が大きい中華圏では「円安メリットが出ている」ものの、「この秋には、ユニクロ自体にニュース性のある商品が中国にも日本にもなかった」と述べた。

  同氏は23年8月期には中華圏の事業利益が国内を上回ると予想する。「来年ユニクロは日本のリテーラーではなく中国のリテーラーになると考えて良い」と話した。

ファーストリテイリングの株価動向
 
 

  ファストリ株の13日終値は前日比1.9%安の5万9140円と、20年8月以来1年5カ月ぶりの安値となった。同社株は前日、13営業日ぶりに反発したが、きょうは再び売り基調で取引を終えた。

  株価の6万円割れについて、風早氏は「マーケットは中国の消費回復に慎重な見方をしている」ことに加えて「現地の競合がプレゼンスを上げてきている」ことの2つが影響していると分析した。

(会見での発言を追加して記事を更新します)
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