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中国のインフレ圧力、12月に和らぐ-利下げ観測拡大

更新日時
  • 生産者と消費者物価、昨年12月にいずれも上昇率鈍化
  • 1-3月の利下げ可能性高い、早ければ今月にも-華興証券香港

中国のインフレ圧力は昨年12月に鈍化した。商品や食品の値下がりが寄与した。政策当局には景気支援に向けた利下げ余地が生じる。

  国家統計局が12日発表した12月の生産者物価指数(PPI)は前年同月比10.3%上昇。ブルームバーグのエコノミスト予想中央値は11.3%上昇だった。11月は12.9%上昇していた。

  一方、12月の消費者物価指数(CPI)は同1.5%上昇。エコノミスト予想は1.7%上昇、11月は2.3%上昇だった。変動の大きい食品とエネルギーを除いたコアCPIは1.2%上昇と、11月と同じ伸びだった。

Consumer and producer inflation both moderated
 
 

  今回の物価指標が予想を下回ったことで、中国人民銀行(中央銀行)が2020年4月以来となる中期貸出制度(MLF)金利の引き下げに動くとの見方がさらに強まりそうだ。不動産市場の低迷や新型コロナウイルス感染の再拡大で先行きが危ぶまれており、中国当局は今年、景気支援をより重視する姿勢に転じている。

  華興証券香港のマクロ・戦略調査責任者、龐溟氏は「1-3月の利下げ可能性は高く、早ければ今月にもあり得る」と指摘。消費者物価については「2022年の懸念材料にはならない」とし、コアインフレは1.5%を下回り、抑制された水準にとどまるとの見通しを示した。

  中国政府はエネルギーや原材料高の抑制に向けた措置を相次いで打ち出し、期待していた効果が表れてきた兆しもある。だが、中国が世界最大の原材料生産ならびに消費国であることを踏まえると、新型コロナのオミクロン変異株の感染動向が向こう数週間で決定的な要因となりそうだ。オミクロン株の感染拡大が続けば、供給サイドの混乱を幾分伴う恐れもある。

  12月の食品価格は下落。豚肉は37%近く下がり、野菜価格の上昇率も縮小した。

Slumping pork prices helping to keep lid on CPI
 
 

原題:China’s Inflation Pressures Ease, Adding to Rate Cut Calls (1)(抜粋)

(市場関係者のコメントなどを追加し更新します)
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