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現金に逃避せよ、米国債利回り大幅上昇へ-JPモルガンのマイケル氏

  • MMFや米財務省短期証券などの流動資産に逃避するのは良い考え
  • 10年物米国債利回りは年内に最高3%に達する可能性

JPモルガン・アセット・マネジメントの債券責任者、ボブ・マイケル氏は、米連邦準備制度が引き締めを開始し債券投資のリターンに打撃を与えることから現金に逃避している。

  米金融当局が新型コロナウイルス禍の時期を通じて資産価格を支えてきた刺激策を縮小する中で、マネー・マーケット・ファンド(MMF)や米財務省短期証券などの流動資産に逃避するのは良い考えだと同氏は指摘した。

JP Morgan Investment Management Inc. Chief Investment Officer Bob Michele Interview
ボブ・マイケル氏
写真家:Kholood Eid / Bloomberg

  ケルシー・ベロ氏と共にまとめた5つの「現実的な驚きの予測」一覧で マイケル氏は、10年物米国債利回りが年内に最高3%に達する可能性を挙げた。現在は1.766%前後。基本シナリオの範囲は1.875-2.375%としている。

  JPモルガンのチームはまた、3月を皮切りに2022年中に4回の米利上げを予想している。

  「金融当局が債券を購入せず、現金がある程度の利回りを提供しているので、投資家が長期の国債を大幅マイナスの実質利回りで購入し続ける意欲があるか疑問だ」と両氏は指摘した。

  マイケル氏はまた、株式強気派は当局が株式相場下落に対して金融緩和で対応するといういわゆる「パウエルプット」を過大評価しているリスクがあると警告。

  「当局がインフレとの闘いを第一の関心事とするならば、相場の一段の下落を容認すると思う。プットの行使水準は株価下落率2-3%ではなく、15%〜30%になる公算が大きい」と予想した。

 

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  スワップ市場は現在、今年88ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)の利上げ予想を織り込んでいる。3回あるいは4回の利上げの可能性を示唆する。欧州中央銀行(ECB)が来年ではなく今年中に利上げをするというサプライズの可能性もある。

  「利回り上昇に伴い債券だけでなく、割引率の上昇によってより幅広い資産が悪影響を受ける。従って、現金またはMMFは他の資産クラスの価値が低下する中でプラスのリターンを得る可能性が最も高くなる」とマイケル氏は電子メールで質問に答え説明した。

原題:

Bob Michele Says Hide in Cash With Treasury Yields Going Higher(抜粋)

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