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ドイツ連銀のナーゲル新総裁、インフレリスクに警鐘-初スピーチ

  • 「中央銀行は独立性を維持し、責務を狭義に解釈するべきだ」
  • 物価安定のために必要であれば、ECB政策委員会は行動すべきだ

ドイツ連邦銀行(中央銀行)のヨアヒム・ナーゲル新総裁は就任後の初スピーチで、高インフレが現在の想定よりも長期化する可能性を警告し、欧州中央銀行(ECB)政策委員らに注視するよう促した。

  ナーゲル氏は前任のイェンス・ワイトマン氏の後を引き継ぎ、ECBの中でも保守派の政策委員となる見込みだ。

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独連銀のナーゲル総裁(1月11日)
 

 

  ナーゲル総裁は11日のスピーチで、「信頼のためには金融政策が物価安定目標に焦点を絞ることが特に重要だ」とし、「従って、中央銀行は独立性を維持し、責務を狭義に解釈するべきだ」と語った。

  ユーロ圏のインフレ率は昨年12月に5%に達し、ドイツではさらに高い。ナーゲル総裁は現在の物価圧力には一過性の要因があると認める一方で、中期見通しに「異例の不確実性」があると指摘した。

  「物価上昇が予想より緩やかになる可能性はある。しかしながら、現時点で私はインフレ率が想定以上に長期にわたり高止まりするリスクが大きくなっているとみている。いずれにしても、金融政策による警戒が必要だ」と同総裁は語った。

  さらに、「不確実性にもかかわらず、一つだけ明確なことがある。物価安定のために必要であれば、ECB政策委員会は行動し、金融政策の道筋を調整しなければならない」と強調した。

  同日のナーゲル総裁就任イベントに参加したラガルドECB総裁もインフレと闘う姿勢を確認し、「物価上昇が多くの人の懸念を招いていることを理解し、その懸念を真剣に受け止めている。物価安定へのECBのコミットメントが揺るぎないものであると信じてもらいたい。インフレ期待を安定させユーロへの信頼を維持するため、それが必須だからだ」と語った。

原題:Nagel Takes Charge of Bundesbank With Warning on Inflation Risks (抜粋)

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