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ドル・円は115円台前半、実需中心に買いもリスク資産への警戒残る

更新日時

東京外国為替市場のドル・円相場は1ドル=115円台前半でほぼ横ばい。前日の海外時間に米株安などを受けて下落したものの、この日は実需中心の買い戻しなどが入った。ただ、米早期利上げを巡るリスク資産への警戒が残り、上値は限定だった。

ハイライト
  • ドル・円は午後3時20分現在、前日比ほぼ変わらずの1ドル=115円21銭。ここまで115円18銭を安値に一時115円39銭まで上昇
ドル・円、115円はいったんサポートに
 
 

市場関係者の見方

マネーパートナーズの武市佳史チーフアナリスト

  • 金利とリスクオンの綱引きの中、前日円全面高になった動きの巻き戻しになっている
  • 基本的に米金利上昇はドルにとって買い材料でポジティブな要因。ただ、そのスピードが速過ぎると株式にとってネガティブのため、それを要因としたリスクオフは円買いを促す可能性
  • 短期的にはリスクセンチメントの悪化がドル・円相場にとって影響が強い。特に市場がドル買いに傾いているため、その巻き戻しが入ると急激に下げるリスクはある
  • ただ、スピードの問題のため、緩やかな上昇のうちは調整しながらドル・円の安値は拾われやすい

NBCフィナンシャルリサーチ・アジアのデービッド・ルー氏(香港在勤)

  • ドル・円は前日115円ちょうど近くまで水準を下げてきたことを受けて、国内実需の買いや116円台からショートとなっていた個人投資家勢の利益確定の買い戻しなどが115円前半でのサポート材料に
  • 一方、米連邦準備制度理事会(FRB)のより早い利上げ期待の高まりから、グローバルに株が不安定になりつつあり、ドル・円の重し。米引き締めを巡り、株がナイーブな間は今一つドル・円は上がりきらず、114~116円を中心に何かきっかけが出るまでもみ合いが続きそう
  • 目先はきょうのパウエルFRB議長の公聴会をはじめ、各地区連銀など連邦公開市場委員会(FOMC)メンバーの発言を受けて利上げの目線を定めていき、株の消化を待つ感じになりそう

背景

  • パウエル米FRB議長は11日に行う上院銀行委員会での指名承認公聴会で、金融当局としてインフレ高進が定着するのを阻止する方針を表明する
  • 日経平均株価は前営業日比256円安で取引を終えた。米主要株価指数先物は時間外取引で下落
  • 米10年国債利回りは時間外取引でほぼ変わらずの1.76%程度。前日には一時1.806%と2020年1月以来の水準まで上昇
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