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ダリオ氏が中国の「共同富裕」を称賛-米国も見習うべきだと主張

  • 共同富裕、富・機会の再分配と人材プール拡充に寄与とダリオ氏
  • 米国の方が中国よりもリスク高い投資先、優位性など低下と分析

投資会社ブリッジウォーター・アソシエーツ(運用資産1500億ドル=約17兆3000億円)の創業者、レイ・ダリオ氏は中国の「共同富裕」の取り組みを称賛し、米国などの国々に富の格差を縮小するよう促した。

  ダリオ氏は10日、UBSグループの投資会議で習近平国家主席が推進する中国の共同富裕について、国民の間でのより公平な富と機会の再分配に加え、人材プールの拡充に寄与すると指摘。習政権の取り組みは、毛沢東思想への回帰を恐れる海外投資家に誤解されることも多いと付け加えた。

  長年の親中派として知られるダリオ氏はビデオリンクを通じ、「米国は独自のシステムを通じ、国民共通の繁栄をさらに進める必要があり、他の多くの国々も同じだ」と述べた。

Key Speakers At The Bridge Forum
レイ・ダリオ氏
Source: Bloomberg

  中国指導部が掲げる共同富裕については、「最高の人材がどこにいるのかは分からない。富裕層だけでなく、貧困層や恵まれない人々の間にもいる可能性は高い。そうした人材を活用すれば、経済をより繁栄させ、もっと公正なシステムを作れる」と語った。

  著名投資家のジョージ・ソロス氏は習主席の政策を批判しており、昨年の米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)への寄稿で、「中国に今、数十億ドル投じるのは悲劇的な過ちだ」と主張。グッゲンハイム・パートナーズのグローバル最高投資責任者(CIO)、スコット・マイナード氏は昨年10月、中国は「投資不可能」との認識を示していた。

  経済が創出する所得と支出、資産と負債、内政と対外関係といった基準を基に、ダリオ氏が米国の方がよりリスクの高い投資先だと分析したのとは対照的だ。

  ダリオ氏は米国について、「より多くの高リスク要因を抱えており、教育レベルや競争上の優位性などは低下している」と説明。テクノロジーは依然として米国にとって明るい側面だが、変化のペースは中国よりも遅いとも述べた。

  ブリッジウォーターは1993年から中国の国家資金の運用を手掛けており、政府系ファンドの中国投資(CIC)と中国国家外為管理局(SAFE)のために約50億ドルを管理・運用している。

  昨年11月には、中国の新たなプライベートファンド向けに80億元(約1450億円)を調達。世界的ヘッジファンド会社として同国本土で運用する資産が最大となった。

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