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JBICが初の環境債を12日にも起債へ、発行額5億ドル規模-関係者

  • 主幹事はJPモルガン証券や大和証券などを選定-関係者
  • 調達資金は東南アジアの地熱発電事業などに活用

国際協力銀行(JBIC)は、検討している同行初のグリーンボンド(環境債)について、年限5年・発行額5億ドル程度とする方針を固めた。12日にも起債する。調達資金は脱炭素社会の実現に向けた事業への融資に充て、気候変動問題に対する取り組みを金融面から支える。

  複数の関係者が11日、明らかにした。JBICはこれまで、発行時期について「2022年の早いタイミング」としていたが、年限や発行額については詰めの協議を続けていた。

  関係者によると、主幹事にはJPモルガン証券や大和証券など4社を選定した。参考スプレッドはミッドスワップ+39ベーシスポイント(bp)近辺。

  今回発行するのは政府保証付きの外債で、米ドル建てとなる。調達資金は、東南アジアの地熱発電事業やアフリカの風力発電事業、欧州での鉄道事業などへの融資に充てることを念頭に置く。今後も投資家の需要を踏まえながら、継続的に環境債を発行していく構えだ。

  JBICの広報担当者はコメントを差し控えた。

  世界的に環境債への投資需要が高まる一方で、日本では政府発行のグリーン国債はないため、今回の環境債は投資家にとって代替商品としての性格を持つ側面もある。

  主要7カ国(G7)ではフランス、英国、ドイツ、イタリアの4カ国がすでにグリーン国債を発行しているが、日本は慎重な立場を崩していない。

  財務省の21年版「債務管理リポート」は、グリーン国債を他の国債と別に発行すれば、流動性の低下によって調達コストが増加し、「結果的に国民負担の増加につながる可能性があることなどを慎重に考える必要がある」と指摘している。

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