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睡眠不足と読み誤り、米国債トレーダーの2022年は波乱のスタート

A tired trader works on his final trades of the day at the New York Stock Exchange on February 16, 2001. 

A tired trader works on his final trades of the day at the New York Stock Exchange on February 16, 2001. 

Photographer: Rick Maiman

静かな新年入リを願っていたのは、TDセキュリティーズの金利戦略グローバル責任者、プリヤ・ミスラ氏だけではなかった。米連邦準備制度理事会(FRB)がタカ派的なシグナルを発信したために、願いはかなえられなかった。

  米5年債利回りは年明け4営業日に21ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)急伸。ほぼ20年ぶりの急激な上昇は、割高なハイテク株から暗号通貨に至るまで資産クラスを超えて衝撃を走らせた。指数で見た米国債相場は年初から6日までに約1.4%下げた後、7日も米雇用統計を受けてさらに売られている。

米雇用統計、12月の非農業部門雇用者数19.9万人増-失業率3.9%

  「年が明けて日もまだ浅いのに、もう睡眠不足気味だ」とミスラ氏は語る。家庭と仕事の両立に奮闘する同氏に、今では通学前の子供に新型コロナウイルスの検査を受けさせるという新たな心配事が加わった。「コロナ禍の不安は消えていないのに、低金利と金融緩和に代わって金融当局の出口戦略のペースと金利上昇の度合いを見極めなくてはならない状況だ。目が回りそうだ」と話した。

 

Historical Moves

Five-year yield rise this week ranks as one of biggest at start of new year

Bloomberg

 

FOMC議事要旨:早期利上げ、バランスシート縮小の可能性に言及 (2)

  ユニジェスチョンの投資マネジャー、サルマン・ベイグ氏は「ここ数日の値動きには少し肝を冷やされた」と述べた。

  米金融当局が市場に注入してきた流動性を引き揚げ始めることは市場の予想通りだが、今週の急激なリプライシングには意表を突かれたトレーダーもいる。

  5日にFOMC議事要旨が公表される前、TDのミスラ氏と同僚は2年債の購入を顧客に勧めていた。オミクロン変異株の感染拡大で、早ければ3月とみられていた利上げの確率が下がると予想していたからだ。しかし議事要旨の公表後に2年債は下げた。

FOMC議事要旨:早期利上げ、バランスシート縮小の可能性に言及 (2)

  10年債利回りはニューヨーク時間7日午前に1.778%に上昇。3月末までに同利回りが1.71%に上昇するというブルームバーグがまとめたエコノミスト予想平均を、すでに上回っている。

原題:Sleepless Bond Traders Face Worst Start to a Year in Decades (1)(抜粋)

 

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