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クラリダ米FRB副議長、株式ファンド購入の3日前に売却-20年2月

  • 財務開示の修正で別の取引明らかに-購入はパウエル議長声明の前日
  • クラリダ氏が事前に何を知ったり予想したりしていたか新たな疑問も

米連邦準備制度理事会(FRB)のクラリダ副議長が2020年の財務開示を修正し、同年2月24日に少なくとも100万-500万ドル(現行レートで約1億1600万-5億8000万円)の米株式ファンド売却の取引を行っていたことが明らかとなった。

  クラリダ氏は修正前の開示で20年2月27日に同様の規模の資金を同じiシェアーズMSCI米国ミニマム・ボラティリティー・ファクターETF(上場投資信託)に投資していたことを明らかにし、ブルームバーグ・ニュースは昨年10月にこれについて報じていた。購入のわずか3日前に売却の動きがあったことになる。

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  米政府倫理局(OGE)への昨年12月16日付の修正届け出で示されたもので、米ニューヨーク・タイムズが6日早い段階でその内容を報じた。クラリダ氏によるファンド購入翌日の20年2月28日には、新型コロナウイルス禍への対応策を講じる可能性をパウエルFRB議長が声明で表明していた。

Vice Chairman Of The U.S. Federal Reserve Richard Clarida Interview
クラリダFRB副議長
Photographer: Al Drago/Bloomberg

  以前とは別の取引が明らかとなったことで、積極的な経済・金融市場対策を打ち出す用意を示したパウエル議長の発表について、クラリダ氏が事前に何を知ったり予想したりしていたか、新たな疑問が生じる可能性がある。

  FRB報道官は「クラリダ副議長は自身の資料を見直した結果、修正を要する故意ではない誤りを確認した」とし、同氏がFRBの倫理担当者とこれらの取引について点検し、19年と20年の財務開示への修正を提出したと説明した。

  クラリダ氏にはFRB報道官を通じてコメントを要請したが、返答はない。

  クラリダ氏は今月末でFRB理事任期満了となる。バイデン大統領はブレイナードFRB理事をクラリダ氏の後任の副議長に指名しており、FRB報道官は同氏が今月25、26両日の連邦公開市場委員会(FOMC)会合には出席しない予定であることを明らかにした。

  財務開示の修正には、クラリダ氏が利益相反に関して法規を「順守」しているとのFRB倫理担当者の書面も添付されている。

原題:

Fed’s Clarida Sold, Then Bought Stock Fund Before Powell Pledge(抜粋)

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