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米の実質金利上昇は始まったばかり-番付トップのストラテジスト

  • 2022年はインフレ調整後の債券利回りが上昇する
  • 年末のS&P500種株価指数は5040を予測-予想平均を上回る水準

株式投資家は新年早々、 米国債利回りの上昇に戦々恐々としているが、ウォール街で番付トップのストラテジストは、金利上昇がS&P500種株価指数の強気相場の障害にはならないとみている。

  インスティチューショナル・インベスター誌が昨年集計した米ポートフォリオストラテジスト番付で首位となったデニス・デブシェール氏は、2022年について自身が「最も確信している唯一のこと」は、米金融当局が利上げに動き、新型コロナウイルスのオミクロン変異株や物価上昇圧力といった逆風が後退し始める中で、インフレ調整後の債券利回りが上昇することだとの見方を示した。

  金利上昇はバリュエーションの高い企業には向かい風だが、景気拡大に伴い企業利益の増加は続くと予想。それがこの1年に見られたように、各銘柄が株価収益率(PER)への圧迫を克服する一助になるとみている。

Dennis DeBusschere, top-ranked strategist, sees real rates and stocks rising in 2022
 
 

  22Vリサーチの創業者であるデブシェール氏は今年の企業利益が1株当たり225ドル、年末のS&P500種株価指数は5040になると予測。これは5日の終値から7%上昇する計算で、ブルームバーグが昨年12月に集計したストラテジスト予想平均(4950)も上回る。

Dennis DeBusschere
デニス・デブシェール氏
 

  「米金融当局はより高い実質利回りを望んでおり、それを実現する手段も持っているため、投資家はそうした状況に備えるべきだ」と顧客向けリポートで指摘。 「現在、経済成長率はトレンドを上回っており、サプライチェーンのリスクは一部緩和したほか、消費者需要は堅調で企業の収益性は力強く、金融状況は極めて緩和的なままだ」と分析した。

  米10年国債の実質利回りは年始の4営業日に30ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)余り上昇し、割高なハイテク株が軒並み売られた。デブシェール氏は、利回りの変化のペースは急激だが、マイナス0.8%という利回り水準は、今年に約4%成長が見込まれる経済にしてはマイナスの度合いが大き過ぎると述べた。

  同氏は金融やエネルギー、工業など、力強い経済成長が追い風となる銘柄を選好するよう投資家に助言している。

原題:

Top-Ranked DeBusschere Says Spike in Real Rates Is Just a Start(抜粋)

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