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ゴールドマンが「新たな謎」指摘、米国債利回り急上昇の抑制要因

  • ゴールドマンは米国債利回りの年末予想を2年債だけ引き上げ
  • 米2年債利回りは1.35%と予想(従来1.15%)、年限長めは据え置き

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債券投資家は「新たなコナンドラム(謎)」に直面していると、ゴールドマン・サックスが指摘した。米金融当局が政策金利を引き上げても米国債利回りは低水準にとどまることに、投資家は首をかしげることになるという。

  米国債をはじめ各国・地域で年初から利回りが急上昇している。しかしゴールドマンは、来るべき引き締め局面では米国債市場のターミナルレート(利上げサイクルの最終到達点)はさほど上昇しないと予想。同行は今年末の米2年債利回り見通しを引き上げる一方で、それより年限が長い米国債の利回り予想は据え置いた。

  金融政策の影響を受けやすい2年債利回りについては年末時点で1.35%になるとし、従来予想の1.15%を上方修正。これに対して5年債利回りは1.8%、10年債は2%、30年債は2.25%にそれぞれ予想を維持した。

  米金融当局は現在の景気サイクルにおけるフェデラルファンド(FF)金利の長期見通しを2.5%としている。しかし長期債の利回りはなお低いままで、米国債市場は当局の見方に一貫して追い付かない状況だ。

  グリーンスパン元連邦準備制度理事会(FRB)議長は2005年に、政策金利を引き上げても米長期債利回りが低水準にとどまったことを「コナンドラム(謎)」だと言った。

  ゴールドマンは債券市場の新たなコナンドラムについて、「低いターミナルレートとの見方が広がっていること、あるいは需給不均衡で価格シグナルがゆがんでいること」で説明できるかもしれないと指摘している。

  他の国・地域の国債利回りがマイナスかゼロ近辺にある中で、米国債に対する国外の需要は引き続き強い。パウエルFRB議長も前回の連邦公開市場委員会(FOMC)後の記者会見で、この点に言及していた。

原題:Goldman Sachs Sees ‘New Conundrum’ Capping Treasury Yields Surge(抜粋)

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