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米10年債利回り3%に備えよ-タカ派色強めるFRBに市場は戦略調整

  • FOMC議事要旨公表で市場に衝撃、早期かつ迅速な利上げ観測浮上
  • テクノロジー株に一段の売り圧力、アジア通貨のリスクに警戒感

予想よりタカ派色の強い内容だった米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨が市場にとって何を意味するのか、トレーダーは戦略見直しに忙しい。

  みずほ銀行は米10年債利回りが最高3%に上昇するリスクがあるとして、膨張した米債券ポートフォリオを売るよう投資家に促している。ロベコは日本の工業株に注目する一方、DBS銀行は米利上げからの資金の避難先として中国の国債を選好。インベスコ・アセット・マネジメントはテクノロジー株が一段と売り圧力にさらされるとみる。

  みずほ銀行の経済・戦略責任者、ビシュヌ・バラサン氏は「米金融当局が強気に出て利回りが上昇する可能性が高く、量的引き締め(QT)が早まり、株式市場が打撃を受ける状況では、ポジション調整は考えるまでもないだろう」と指摘。「ここで重要なのは、資産購入のテーパリング(段階的縮小)加速と市場が織り込む利上げが適切かどうかだ」と付け加えた。

  昨年12月開催のFOMCの議事要旨で、当局が従来予想より早期の利上げやバランスシートの圧縮を検討していることが示されたのを受けた米国債急落の流れは6日のアジア市場にも広がり、オーストラリアや日本の債券利回りは上昇している。

  スワップトレーダーが織り込む3月FOMC会合での0.25ポイント利上げ確率は76%と、昨年12月初めの26%から上昇。米10年債利回りはアジア時間6日時点でほぼ変わらずの1.70%で、昨年4月以来の高水準をわずかに下回った。

  米金利上昇を受け、通貨トレーダーはアジアで売り圧力を予想する。モジュラー・アセット・マネジメントのストラテジスト、ワイ・ホ・レオン氏は「ワクチン接種率が低く対外収支や財政収支が弱めの新興国」として、フィリピン・ペソやタイ・バーツ、インドネシア・ルピア、インド・ルピーなどの通貨が多少のリスクにさらされるかもしれないと指摘。米国のテクノロジー株急落をきっかけに、このセクターの動きに敏感な韓国ウォンなどの通貨も売り圧力を受けるとTDセキュリティーズのミタル・コテチャ氏は述べた。

More Hawkish

Swaps traders have boosted bets on Fed rate hikes for 2022 in the past month

Source: Bloomberg

NOTE: Data are based on overnight-indexed swaps

原題:

Treasuries at 3%, Sell Tech: Traders Update Bets on Hawkish Fed(抜粋)

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