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新型コロナとインフルの同時感染「フルロナ」とは-QuickTake

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A healthcare worker prepares a Covid-19 swab test at the Boulder County Fairgrounds testing site in Longmont, Colorado.
A healthcare worker prepares a Covid-19 swab test at the Boulder County Fairgrounds testing site in Longmont, Colorado. Photographer: Chet Strange/Bloomberg

新型コロナウイルス感染症(COVID19)とインフルエンザの同時感染はインフルの「flu」とコロナの「corona」の合成語で「flurona(フルロナ)」と呼ばれている。フルロナ事例は世界各地で報告されており、専門家は感染力の強いオミクロン変異株の拡散に伴い、フルロナも増加する公算が大きいとみている。

1.なぜ今注目を集めているのか

  世界がコロナ禍の新たな展開に警戒を強めている中で、同時感染が懸念されるのは当然とも言える。インフルエンザはロックダウン(都市封鎖)や衛生意識の高まりで昨年激減した後、制限解除に伴い再び流行の兆しを見せており、オミクロン株の強い感染力も考慮すればフルロナの発生は驚きではない。

2.心配する必要はあるか

  専門家はフルロナについて過度に心配する必要はないと指摘する。ハーバード大学のデービッド・エドワーズ教授(生体工学)によると、新型コロナ陽性者がインフルエンザに感染すれば免疫システムの負担が増すため、インフルに感染しないに越したことはないが、同時感染の確率は高くないという。同教授は同時感染の確率は1日の間に強盗に2回遭うぐらい低いとし、フルロナがオミクロン株に取って代わることはないと説明した。

3.新型コロナと他の病原体との感染

  ウィスコンシン大学の研究者が昨年5月に公表したメタ分析によると、新型コロナ陽性者の19%が同時に他の病原体(ウイルスや細菌、真菌)にも感染(同時感染)していた。また新型コロナ陽性者の24%が引き続いて別の病原体に感染(重感染)したという。

  研究者らはいずれの場合でも死亡率の上昇など予後不良につながったとし、適切な治療が受けられるよう新型コロナ陽性者には他の検査も施す必要があると指摘した。

4.インフルは再び大流行するか

  多くの国で昨シーズンのインフルエンザ患者は少数にとどまった。米疾病対策センター(CDC)によると、昨シーズンの米国内のインフル入院者数も2005年のデータ収集開始以来最小となったが、今シーズンはこれまでのところ、コロナ禍前に近い水準で推移している。エドワーズ教授によると、社会的距離や衛生への意識が薄まったことに加え、恐らく昨年にインフルエンザウイルスにさらされず免疫がつかなかったためだという。

5.フルロナはどこで報告されているか

  イスラエル現地紙「タイムズ・オブ・イスラエル」によると、昨年12月、ワクチン接種を受けていない妊婦が病院での検査で新型コロナとインフルへの同時感染が確認された。米国では20年2月に初めて報告された。このほか、スペインやブラジルの3州でも報告されている。

原題:

‘Flurona’ Is Coronavirus Plus Flu. How Bad Is That?: QuickTake(抜粋)

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