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株式、債券がそろって厳しい滑り出し-「60/40」投資モデルに疑問も

  • 米国債とS&P500種のETFを合わせた年初来の下げは約5%
  • セクターポジショニングが今後重要になる-EPウェルス

株式と債券の同時下落によって上場投資信託(ETF)投資家にとって、2022年は厳しい幕開けとなった。

  株式60%、債券40%の中程度リスクのポートフォリオを組む投資家は今週、打撃を受けた。米金融当局の利上げとバランスシート圧縮への懸念から米国債利回りは急上昇。金利上昇で将来利益の価値が下がる割高なテクノロジー株も売られた。

  iシェアーズ米国債20年超ETF(TLT)は年初の3営業日に続落し22年の損失が3.6%に達した。SPDR・S&P500ETFトラスト(SPY)は5日までで今年の上げを失った。

  合わせた22年の損失は約5%となり、02年7月のTLT設定以来で最悪の年初となった。

Concerted selloff in SPY, TLT marks worst start of a year in decade
 
 

  アルファTrAIの最高投資責任者、マックス・ゴクマン氏は「流動性を提供するバーテンダーが強い薬を出す医者に転向」した時にはこういうことが起こると述べ、「このような市場では幅広いセクターや資産クラスについて予想するのは難しくなる」と話した。

  悲惨なパフォーマンスは人気のある60/40ポートフォリオ戦略にとって悪いニュースだが、インフレ圧力が高まる中で分散投資の利点は薄れているとの警告の正しさは証明されたことになる。過去20年は株式と債券の負の相関に支えられた60/40戦略の人気が高かった。

  しかしインフレとの闘いで当局が利上げを開始しようとしている今、債券と株式の関係は変化するだろう。リスクパリティー・ファンドやバランスト・ミューチュアルファンド、60/40の資産配分を採用する年金基金などにとって脅威だ。

  例えば、RPARリスクパリティーETF(RPAR)は年初の3営業日で2.7%下落した。

  EPウェルス・アドバイザーズのポートフォリオ戦略のマネージングディレクター、アダム・フィリップス氏は「こういう時期には身を守る場所も少ないが、幸いなことに債券利回りは徐々に高くはなるし、ペースもより緩やかになるだろう」と予想し、「利回り上昇は当然、テクノロジー株のようなデュレーションが長めの銘柄にとって難しい状況を生むため、セクターポジショニングが今後重要になる」と付け加えた。

RPAR Risk Parity ETF has worst three-day drop since March 2020
 
 

原題:Stock, Bond Market’s Worst Start in Decade Revives 60/40 Doubt(抜粋)

 

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